市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/05 14:02NZドル/米ドルが7週間ぶり安値、0.72米ドルが重要な節目!?

[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。NZドル/円は74円、NZドル/米ドルは0.72米ドルを割り込みました。

ドル/円やNZドル/円を除くクロス円は小動き。おおむね昨日NY終値近辺で“もみ合い”となりました。

豪州の8月小売売上高は前月比+0.4%と、市場予想の+0.2%を上回りました。米シカゴ連銀のエバンズ総裁は、次の利上げのタイミングはそれほど気にかけていないとしながらも、「年内1回の利上げを予想しており、12月の可能性が最も高い」との見解を示しました。ただ、小売売上高やエバンズ総裁のコメントに対し、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

NZドル/米ドルは本日(5日)、8月15日以来7週間ぶりの安値をつけました。米FRB(連邦準備理事会)当局者が今週に入り、相次いで利上げに前向きな姿勢を示したこと(*1)や、乳製品価格の下落(*2)が、背景にあります。

(*1)米クリーブランド連銀のメスター総裁は3日、「経済の拡大を持続させるために、利上げを確実に実施し幾分先手を取る必要がある」との見解を示し、「今後入手される経済指標が自身の見通しに沿う内容となれば、次回11月のFOMC(連邦公開市場委員会)で引き続き利上げを支持する論拠が十分にある」と発言。リッチモンド連銀のラッカー総裁は4日、政策金利の据え置きを決定した9月のFOMCについて、「投票権を持っていれば利上げに投票していただろう」と語りました。

(*2)4日に開催されたGDT(乳製品電子オークション)で、乳製品国際価格の指標であるGDT価格指数は885と、前回9月20日の913から若干下落しました。

NZドル/米ドルは8月半ば以降、おおむね0.72〜0.74米ドルのレンジ内で上下を繰り返してきました。そのレンジの下限をいったん割り込んだ格好です。本日23時(日本時間)に米国の9月ISM非製造業景況指数が発表されます。その結果がNZドル/米ドルの動向に影響を与える可能性があります。NY終値で0.72米ドルを下回った場合、テクニカル面から下落圧力が加わりやすいかもしれません。

NZドル/米ドル(日足、2016/7/6〜)

(出所:M2Jチャート)

(アナリスト 八代和也)

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