市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/26 17:05ムーディーズがトルコの格付けを、投機的水準にあたる「Ba1」へ引き下げ! 欧米市場の反応に注目!

[レビュー]

26日のオセアニア市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は72.93円、NZドル/米ドルは0.7221ドルへと下げました。NZ統計局発表の貿易収支の赤字幅が市場予想よりも拡大したことが、NZドルの重石となりました。8月のNZ貿易収支は、市場予想の−7億3500万NZドルに対し、−12億6500万NZドルでした。 

一方で、東京指市場での豪ドルも軟調推移。先週末の原油価格の下落を受け、資源国通貨である豪ドル/円は76.70円、豪ドル/米ドルは0.7607ドルへと下げました。

午後の東京市場では、黒田日銀総裁が大阪経済4団体共催懇談会(金融緩和の「総括的な検証」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」)にて挨拶をしました。しかし、21日に日銀決定会合をこなした直後であり、特に新たな材料となりうる発言は見られず、為替相場への影響は限定的でした。  


[これからの展開]

23日NY市場の引け際に、ムーディーズがトルコの格付けを、投資適格級の「Baa3」から投機的水準にあたる「Ba1」へ引き下げたとの発表がありました。この報道を受けて、週明けのアジア市場では、トルコリラ/円はギャップダウンして値が付き、午後に入っても、軟調な推移は継続中。 

ムーティーズは、トルコの格下げの理由は景気減速や、政治的な不安定な状況が信用の低下を招いており、この状況は2〜3年は続くからとしております。 財政赤字や対外債務の返済を海外の資金で賄っている同国としては、格付けが投機的水準に引き下げられることは危機的な状況に陥る可能性を意味します。 

一方で、トルコのエルドアン大統領は23日、トルコリラについては、望ましい水準になく、上昇することを期待していると述べています。トルコの格下げ報道を受けた欧米市場の反応に注目です。

本日の海外市場(東京時間27日10:00〜90分間)では、米大統領候補のヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏が、第1回討論会(タイトル:「米国の進路」「繁栄の達成」「米国の安全確保」)で、直接対決するビッグイベントが予定されています。中傷合戦となる可能性が濃厚とみられており、トランプ氏が優勢との印象が残る結果となると、相場が荒れやすく(リスク回避に拍車)なることが予想されます。討論会の結果には、注意が必要です。

また、28日のOPEC非公式会合を前に神経質な値動きをしている原油相場にも注目です。特に先週より続いている産油国の原油に関する発言に今週も注目です。

市場調査部


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