市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/16 15:16来週、NZ・トルコ・南アフリカの中銀が金融政策を発表!

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける動き。米WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)紙が「日銀は、金融緩和の方法をめぐり政策委員の意見が割れている」と伝えたことを背景に、ドル/円が101.73円、豪ドル/円が76.35円、NZドル/円が74.38円へと下落する場面があったものの、結局はいずれも昨日NY終値近辺へと反発しました。

RBA(豪準備銀行)のスティーブンス総裁が18日に任期満了で退任し、同日付でロウ副総裁が昇格します(任期は7年)。ロウ氏はRBA総裁として、22日に豪下院の経済常任委員会に出席、経済と金融政策に関する質疑に応じる予定です。


[これからの展開]

来週木曜日(22日)、RBNZ(NZ準備銀行)とTCMB(トルコ中銀)、SARB(南アフリカ準備銀行)の3中銀が政策金利を発表します。

RBNZは前回8月の会合で0.25%の利下げを決定するとともに、声明で追加利下げを示唆しました。ウィーラー総裁が連続利下げに慎重な姿勢を示していることや、NZの7-9月期CPI(消費者物価指数)が来月発表されることなどを踏まえると、RBNZは今回、政策金利を2.00%に据え置くとみられます。焦点は、声明における「先行きの金融政策」や「NZドル」に関する文言になりそうです。市場では、11月に追加利下げが行われるとの見方が有力ななか、声明が11月の利下げを示唆する内容になるのかどうかに注目です。

TCMBは3つの政策金利を最終的に一本化する「単純化」をさらに進め、翌日物貸出金利を引き下げそうです。その幅は0.25%になる可能性が高いとみられます。翌日物貸出金利が1週間物レポ金利や翌日物借入金利に近づくなか、TCMBが単純化をこれまで通り続けるのかどうか、それともそのペースを落とすのかどうか、その手掛かりを得るうえで声明に注目です。

SARBは政策金利を7.00%に据え置くとみられます。ただし、前日(9月21日)の米FOMC(連邦公開市場委員会)で利上げが決定されて、ランド安が加速するようであれば、SARBは追随利上げに踏み切る可能性もあります。SARBが政策金利を据え置いた場合、SARBが今後、追加利上げに踏み切る可能性があるのかどうかの手掛かりとして、クガニャゴ総裁の会見に注目です。

来週20-21日の日銀金融政策決定会合やFOMCに関心が向きがちです。ただ、RBNZやTCMB、SARBの政策決定に、NZドルやトルコリラ、南アフリカランドが反応する可能性があり、それらにも注意は必要でしょう。

(アナリスト 八代和也)

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<お知らせ>
本日16日、マーケットスクウェアEXを配信しました。今回は、日経CNBC経済解説副委員長、直居敦さんがご登場、「メディアからみた日銀の金融政策」というテーマでお話しいただきました。
前半は、来週の日銀の金融政策決定会合に向けた考え方について。後半は、総裁会見の実際や日経新聞記事の見方について、ざっくばらんなお話しでした。
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