市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/15 15:39豪雇用統計を受けて豪ドルが下落

[レビュー]

15日東京時間の外国為替市場は、円が強含み。一時、ドル/円は101.95円、豪ドル/円は75.95円、NZドル/円は74.07円へと下落しました。日経平均の下落がドル/円やクロス円の重石となるなか、豪州の8月雇用統計発表後、豪ドル/円が下落。その動きにドル/円や他のクロス円も引きずられました。

NZの4-6月期GDPは前期比+0.9%と、市場予想の+1.1%よりやや弱めでしたが、NZドルに大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

豪州の8月雇用統計は、失業率が5.6%、雇用者数が前月比0.39万人減でした。失業率は市場予想の5.7%よりも良好、2013年9月以来、約3年ぶりの低水準となりました。一方、雇用者数は市場の予想(1.50万人増)に反して減少しました。

ただし、雇用者数は前回7月に2.62万人増と、昨年11月以来の強い伸びを記録しており、今回はその反動とみることもできます。また、雇用者数の内訳をみると、パートタイム就業者が1.54万人減少した一方、フルタイム就業者が1.15万人増加しました。今回の雇用統計はヘッドラインが示唆するほど弱くなさそうです。

雇用者数は月々のブレが大きい指標です。雇用者数の傾向を把握するために6カ月平均をみると、昨年1年間の雇用者数の伸びが9年ぶりのハイペースだった反動で、増加ペースは今年に入り鈍化傾向でしたが、ここ数か月は持ち直しつつあります。


(出所:Bloombergより作成)

労働参加率が7月の64.9%から64.7%へ低下していることから、失業率の今回の改善は割り引いて考える必要はありますが、今回の雇用統計は豪労働市場の底堅さを示したと言えそうです。雇用統計を見る限り、RBA(豪準備銀行)が利下げを急ぐ必要性は低く、RBAは10月下旬に発表される4-6月期のインフレ統計待ちとみられます。

(アナリスト 八代和也)

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