市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/09 15:50NZドルのTWIが昨年4月以来の高水準

[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、ドル/円は101.98円、豪ドル/円は77.95円、NZドル/円は75.43円へと下落しました。北朝鮮が核実験を実施した可能性があるとの報道を背景に、リスク回避の動きとなりました。

中国の8月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が発表されましたが、為替市場に大きな反応はみられませんでした。結果はCPIが前年比+1.3%、PPIが同-0.8%、市場予想はそれぞれ+1.7%、-0.9%でした。


[これからの展開]

NZドル/米ドルは7日、一時0.7488ドルへと上昇し、昨年5月以来の高値をつけました。NZドルは米ドル以外の通貨に対しても上昇基調にあります。今週、対円で今年7月、対豪ドルで昨年4月、対ユーロで昨年5月以来の高値をつけました。

主力輸出品である乳製品の価格が上昇していることや、他の先進国と比べて高い政策金利が改めて着目されたことが、NZドルを押し上げているとみられます。

<主な先進国中銀の政策金利>
*9月8日時点
・RBNZ(NZ準備銀行):2.00%
・RBA(豪準備銀行):1.50%
・BOC(カナダ銀行):0.50%
・FRB(米連邦準備理事会):0.25〜0.50%
・BOE(英イングランド銀行):0.25%

NZドルは引き続き、堅調な展開になりそうです。とりわけFRB(米連邦準備理事会)の早期利上げ観測が後退している対米ドル(NZドル/米ドル)で上昇しやすいかもしれません。

ただし、NZドルのTWI(貿易加重指数)は昨年4月以来の高値水準にあります。

RBNZ(NZ準備銀行)は、これまで繰り返しNZドル高をけん制。8月11日の前回会合時の声明で、「NZドルのTWIは6月の金融政策報告における想定よりも著しく高い」と指摘し、「NZドル高はインフレ目標の達成を難しくする。NZドルの下落が必要」と強調しました。

RBNZの次回政策会合は9月22日です。NZドルのTWIが一段と上昇した場合、RBNZはNZドル高けん制のトーンを強めるかもしれません。

NZドルのTWI(貿易加重指数)

*17通貨バスケット
(出所:RBNZ資料より作成)

(アナリスト 八代和也)

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