市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/06 15:30RBAは政策金利を過去最低の1.50%に据え置き。声明で先行きの金融政策に言及せず

[レビュー]

6日東京時間の外国為替市場では、円が弱含み。一時、ドル/円は103.79円、NZドル/円は75.87円へと上昇しました。日経平均の上昇を背景に、円売り圧力がやや強まりました。

浜田宏一内閣官房参与が、日銀はFOMC(米連邦準備理事会)前の追加緩和を控えるべきとの見解を示したと伝わったことで、ドル/円が103.30円台へと下押す場面があったものの、一時的でした。

豪ドルは堅調に推移。一時、豪ドル/円は79.09円、豪ドル/米ドルは0.7634米ドルへと上昇しました。豪州の4-6月期経常収支が155億豪ドルの赤字と、市場予想の200億豪ドルよりも赤字額が少なかったことが、豪ドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

RBAは本日(6日)、政策金利を過去最低の1.50%に据え置くことを決定しました。

声明では、インフレについて「依然として極めて低い」と指摘。「非常に抑制された労働コストの伸びや海外の極めて低いコスト圧力を踏まえると、この状況はしばらく続く可能性が高い」との見解を示しました。

労働市場や豪ドルに関する文言は、前回8月とほぼ同じ。それぞれ「労働市場の指標は引き続き、ややまちまちとなっているが、雇用拡大が目先続くことを示唆している」、「豪ドル高は、経済が必要な調整を複雑にする可能性がある」との見方を示しました。

住宅市場についても8月の判断から大きな変化なし。「入手可能な情報では、住宅価格が過去1年全般的に緩やかに上昇し、住宅向け貸し出しの伸びが減速したことが示唆されている」と指摘しました。

そして、RBAは声明の最後を「入手可能な情報や、5月と8月の会合で金融政策を緩和したことを踏まえると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」と締めくくり、先行きの金融政策について言及しませんでした。

RBAの5月と8月の利下げは、それぞれ1-3月期、4-6月期の豪州のインフレ率の低さが主な理由と考えられます。7-9月期のインフレ統計は10月26日に発表されます。RBAは、次回10月4日の会合では政策金利を据え置き、7-9月期インフレ統計の結果を見極めて、11月1日の会合で追加利下げが必要かどうかを判断するとみられます。

(アナリスト 八代和也)

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