市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/05 15:346日13時30分発表のRBA政策金利に注目!

[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場では、日銀の黒田総裁の講演を受けて、ドル/円が下落。一時、103.28円へと値を下げました。黒田総裁は、「日本経済はデフレではない状況になった」と指摘。「マイナス金利の深掘りも、量の拡大もまだ十分可能」との見解を示す一方、「マイナス金利が銀行収益に与える影響が相対的に大きい」「マイナス金利が心理面で悪影響を及ぼす可能性に留意する必要がある」と述べました。

豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは堅調に推移。対円でのドル安(=ドル/円の下落)が、対豪ドル、対NZドルに波及しました。


[これからの展開]

日本時間9月6日(火)13時30分、RBA(豪準備銀行)が政策金利を発表します。RBAは前回8月の会合で、0.25%の利下げを決定、政策金利を過去最低の1.50%に引き下げました。

明日(6日)の会合では、政策金利の据え置きが決定されそうです。8月の利下げは4-6月のCPI(消費者物価指数)などでインフレ圧力の弱さが確認されたことが主な理由とみられることから、RBAは10月下旬に発表される7-9月期のインフレ率のデータを待つと考えられます。

市場では今回、政策金利が据え置かれるとの見方が有力。OIS(翌日物金利スワップ)では、9月2日時点で「据え置き」の確率が98.5%、「0.25%利下げ」の確率がわずかに1.5%織り込まれています。

今回の注目点は、声明における金融政策に関する文言とみられます。8月の声明では、「理事会は、今回(8月)の会合で金融政策を緩和する(=利下げ)ことによって、インフレ率が徐々に目標に戻り、経済が持続的に成長するとの見通しが改善されると判断した」とし、先行きの金融政策について言及されませんでした。

今回、文言が変わるとすれば、追加利下げを示唆するものになりそうです。その場合、RBAの追加利下げ観測が高まり、豪ドル/円や豪ドル/米ドルが下落する可能性があります。一方、政策金利を当面据え置くことを示唆する文言になれば、追加利下げ観測が後退し、豪ドル/円や豪ドル/米ドルが上昇しそうです。

(アナリスト 八代和也)

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