市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/02 15:0421時30分発表の米雇用統計に注目!為替市場は大きく動く可能性あり

[レビュー]

2日東京時間の外国為替市場では、ポンドが堅調に推移。ポンド/円は一時、137.38円へと上昇しました。昨日(1日)発表された英国の8月製造業PMI(購買担当者景気指数)が、ポンドの支援材料となりました。同PMIは53.3と市場予想の49.0を上回り、昨年10月以来の高水準を記録。業況判断の分かれ目となる「50」を2か月ぶりに上回りました。

一方、米国の雇用統計発表を今晩に控え、ドル/円や豪ドル/円、NZドル/円は小動きでした。


[これからの展開]

本日(2日)21時30分(日本時間)、米国の8月雇用統計が発表されます。市場の関心は、雇用統計に集中し、その結果に為替市場は影響を受けそうです。

FRB(米連邦準備理事会)には「物価の安定」のほか、「雇用の最大化」の責務もあるため、雇用統計はFRBの金融政策決定に大きな影響を与えると言われます。雇用統計は、市場で最も注目される経済指標のひとつです。

フィッシャー副議長などFRB当局者が相次いで利上げに前向きな発言したことで、市場では9月利上げ観測が高まり、それが最近の米ドル上昇の原動力となってきました。

市場の金融政策見通しを反映するFF金利先物では、FRBが9月20-21日の次回FOMC(連邦公開市場委員会)で、利上げを行う確率が34.0%織り込まれています(9月1日)。

今回の雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比18万人増、失業率が4.8%。雇用統計が堅調な結果になれば、FRBの9月利上げ観測が高まるとみられます。米ドルが買われて、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは下落する可能性があります。反対に弱い結果になれば、FRBの9月利上げ観測が後退し、米ドルが売られるかもしれません。豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは上昇する可能性があります。クロス円である豪ドル/円やNZドル/円は、米ドル主導の相場展開では、明確な方向感が出にくいかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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