市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/09/01 14:42ネガティブ材料が目立つ“南アフリカランド”、対円も注意が必要か!?

[レビュー]

1日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、ドル/円は103.06円、豪ドル/円は77.39円、NZドル/円は74.66円へと下落しました。円買いにつながるような材料は特になく、米国の8月雇用統計発表を明日(2日)に控えていることから、ポジション調整とみられます。

中国の8月製造業PMI(中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表)は50.4、財新製造業PMIは50.0でした。前者は市場予想の49.8を上回り、後者は若干下回りましたが、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

昨日(8月31日)、南アフリカ最大の民間債券運用会社であるフューチャーグロース・アセット・マネジメントが、同国の財務省の独立性への脅威などを理由に、国営企業6社に対する融資を停止することが明らかになりました。対象となる企業は、エスコム・ホールディングス(電力会社)、トランスネット(鉄道港湾運営会社)、南アフリカ国家道路公社、南部アフリカ開発銀行、南アフリカ土地農業開発銀行、南アフリカ産業開発公社です。この報道を受けて昨日、ランドが下落しました。

南アフリカについては、財政再建を主導し、市場からの信認が厚いゴーダン財務相が交代するのではとの懸念があります。

加えて、同国の主力輸出品である金(ゴールド)や白金(プラチナ)が足もと下落していることも、ランドにとってマイナス材料です。それぞれ代表的な指標であるNY金先物や白金先物は、約2か月ぶりの安値圏にあります。FRB(米連邦準備理事会)の早期利上げ観測や、主要産出国である南アフリカの増産観測(ランド安で鉱山会社の採算が改善し、増産に動くとの見方)が背景にあります。

ネガティブ材料が相次ぐランドには、下落圧力が加わりやすい地合いとみられます。クロス円であるランド/円は、ドル/円の上昇に支えられて、比較的底堅く推移しているものの、注意が必要かもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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