市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/08/30 16:21内閣官房参与の発言を背景に、ドル/円やクロス円が上昇

[レビュー]

30日東京時間の外国為替市場では、円が弱含み。ドル/円は102.29円、豪ドル/円は77.33円、NZドル/円は74.06円へと上昇しました。浜田宏一内閣官房参与が「円高阻止のため政府・日銀は果敢に為替介入すべき」と発言したと伝わったことが、円の重石となりました。

菅官房長官が円高をけん制、その他にも豪州の7月住宅建設許可件数が発表されましたが、為替市場に大きな反応はみられませんでした。

菅官房長官は、「財務省・金融庁・日銀の3者会合を定例化しており、常に為替には最大の関心を持っている」「G7と連携し、為替相場の過度な動きには対応する」と述べました。

豪州の住宅建設許可件数は前月比+11.3%、前年比+3.1%と、それぞれ市場予想の+1.1%、-8.3%を上回りました。


[これからの展開]

RBNZ(NZ準備銀行)のマクダーモット総裁補佐は30日、ラジオ・NZとのインタビューで、「RBNZはインフレ率を目標レンジに戻すために適切なことを行う」と述べました。

NZの4-6月期のCPI(消費者物価指数)上昇率は前年比+0.4%と、RBNZのインフレ目標(+1〜3%)の下限を7四半期連続で下回っており、低インフレを背景にRBNZは今月(8月)の会合で0.25%の利下げを決定(政策金利を2.25%から2.00%へ)。声明で、追加利下げを示唆しました。

マクダーモット総裁補佐はインフレ率について、「低水準の原油価格など国際的要因が剥落すれば、1-3%の目標レンジへ自然に上昇するだろう」との見解を示す一方、「低インフレは誰もが予想したよりも長く続いている世界的な問題であり、それは継続するとみられる」と指摘しました。

ゼロ金利を排除しているのかとの質問に対しては、「いかなることも排除しないが、ゼロに達するとは思っていない」と発言、RBNZのゼロ金利の可能性は低いとの見解を示しました。

市場では、RBNZが11月に追加利下げに踏み切るとの見方が有力です。OIS(翌日物金利スワップ)が8月29日時点で織り込む、RBNZが次回9月22日の会合で利下げを行う確率は25.6%。利下げの確率は、11月までで68.6%へと上昇します。

(アナリスト 八代和也)

------------------------------------


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ