市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/08/25 14:35NZドルのTWIが昨年5月以来の高値圏。上昇基調が続く場合、9月利下げ観測が高まる可能性も!?

[レビュー]

25日東京時間の外国為替市場は、前日に続いて動意に欠ける展開。ドル/円やクロス円は、昨日NY終値近辺での“もみ合い”となりました。イエレンFRB(米連邦準備理事会)議長の講演を明日(26日)に控え、引き続き様子見ムードが漂いました。


[これからの展開]

NZドル/米ドルは今週火曜日(23日)に一時0.7345ドルへと上昇し、昨年5月以来、1年3か月ぶりの高値をつけました。乳製品価格の反発や、RBNZ(NZ準備銀行)が9月の会合で政策金利を据え置くとの観測(=NZドルのプラス材料)のほか、FRB(米連邦準備理事会)の早期利上げ観測の後退(=ドルのマイナス材料)が、背景にあります。

NZドルは米ドル以外の通貨に対しても堅調に推移しています。対豪ドルでは今週、1か月半ぶりの高値をつけました。NZドルのTWI(貿易加重指数)は足もと77前後と、昨年5月以来の高値圏にあります。

RBNZは、これまで繰り返しNZドル高をけん制してきました。今月は、11日の利下げ決定時の声明で、NZドルのTWIは6月の金融政策報告における想定よりも著しく高いと指摘し、「NZドル高はインフレ目標の達成を難しくする。NZドルの下落が必要」と強調。ウィーラー総裁は同日、「NZドルの下落を望む」「為替レートが経済に与える圧力を懸念している」と述べました。

RBNZが8月11日に公表した金融政策報告では、NZドルのTWIは今年7-9月期に76.0、10-12月期に75.9、来年1-3月期に75.6との見通しが示されました。足もとの77前後の水準は、RBNZの見通しを若干上回っています。マクダーモット総裁補佐は8月11日に、「NZドルが見通しより上昇すれば、追加利下げのリスクは高くなる」と語りました。

ウィーラー総裁やマクダーモット総裁補佐は9月の会合では政策金利を据え置く可能性を示しており、市場ではRBNZの次の利下げは11月との見方が有力です。ただ、TWIの上昇基調が続く場合、利下げが前倒しされる(=9月利下げ)との観測が高まるかもしれません。

NZドルの貿易加重指数(TWI)

(出所:RBNZ資料より作成)

(アナリスト 八代和也)

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