市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/08/24 16:54トルコ中銀が翌日物貸出金利を引き下げ、「単純化」に向けた措置を一段と進める

[レビュー]

24日東京時間の外国為替市場は、動意に欠ける展開。ドル/円やクロス円は、昨日NY終値近辺での“もみ合いとなりました”。イエレンFRB(米連邦準備理事会)議長の講演を26日(金)に控え、様子見ムードが漂いました。

NZの7月貿易収支は、4.33億NZドルの赤字と、市場予想の3.25億NZドルを上回る赤字額となったものの、NZドルに大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

トルコ中銀(TCMB)は23日、3つの政策金利のうち、1週間物レポ金利(主要政策金利)と翌日物借入金利を据え置く一方、翌日物貸出金利を0.25%引き下げることを決定しました。

声明では、7月半ばのクーデター未遂事件が市場の指標に与えた悪影響は、おおむね反転したと指摘。引き締め的な流動性スタンスや慎重なマクロプルーデンス政策、そして2015年8月に発表したロードマップで示した政策措置の効果的な活用が、ショックに対するトルコ経済の耐性を強めているとの見解を示したうえで、「単純化に向けた措置を進めることを決定した」と表明しました。

TCMBは3つの政策金利を最終的に「一本化(=単純化)」する方針を示しています。単純化の第1段階として、金利コリドー(翌日物貸出金利と翌日物借入金利の差)を狭める措置を今年3月に開始、今月まで6会合連続で翌日物貸出金利を引き下げました。

引き下げ幅は、4〜6月の3会合でそれぞれ0.50%、7月と8月は各0.25%でした。7月以降、小幅になったのは、クーデター未遂事件が影響しているのかもしれません。

今回の決定により、翌日物貸出金利は8.50%、1週間物レポ金利は7.50%になりました。今後も1週間物レポ金利を据え置いて、翌日物貸出金利を0.25%ずつ引き下げるとすれば、翌日物貸出金利はあと4回で1週間物レポ金利と同じ水準になります。市場の関心は今後、翌日物貸出金利の引き下げ完了後に、TCMBが次にどのような措置を講じるのかに移るかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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