2016/08/19 16:05NZドル/米ドル、「三役好転」確認で上昇速度の加速も!?
[レビュー]
19日東京時間の外国為替市場では、豪ドル、NZドルとも小安い展開。
豪ドルは対円で76.41円まで、対ドルで0.7626ドルまで下押し、NZドルは対円で72.53円まで、対ドルで0.7240ドルまで一時下押ししました。
日経平均株価は前場の終盤にかけて前日比マイナス圏まで下落したものの、後場に入ってプラス圏まで回復。この回復スピードの速さについては、週末の後場ということもあり一部では日銀によるETF買い入れの可能性も指摘されています。
また、NYの夜間取引において、WTI原油先物価格が一時1バレル=48.61ドルまで上昇し、原油価格の上昇を背景に、鉱業銘柄や商社関連の株が堅調に推移しました。
[これからの展開]
足もとでの豪州やNZのファンダメンタルズ材料は乏しい中、多くのマーケット参加者の耳目は次週26日(金)にジャクソンホールで行われるイエレン米FRB議長の講演内容に集まっています。
仮に、米利上げ観測の前倒しと市場に受け止められた場合にはドル高主導での豪ドル安・NZドル安が、また同観測の先延ばし(“ビハインド・ザ・カーブ”)と受け止められた場合にはドル安主導での豪ドル高・NZドル高が見込まれます。
26日までは豪ドル・NZドルとも、全般的に方向感の欠ける展開が予想されるものの、テクニカルチャートにおいては両通貨ペアとも対円と対ドルではその方向性の違いが明確になりつつあります。
豪ドル/円・NZドル/円とも、21週ボリンジャーバンドでは21週移動平均線(21MA)の方向性が右肩下がりとなっており、そのトレンドは緩やかな下降基調を示唆しています。
両通貨ペアとも当面は21週移動平均線が上値を抑える上方硬直性相場が継続することが予想され、豪ドル/円は79.30円レベル、NZドル/円は74.00円レベルが目先の抵抗ラインとなりそうです。
一方で、豪ドル/米ドルおよびNZドル/米ドルの21週移動平均線(21MA)の方向性は右肩上がりとなっており、特にNZドル/米ドルのチャート形状は緩やかな上昇基調が巡航速度で継続することを示唆しています。
また、NZドル/米ドルの日足・一目均衡表では、1) ローソク足が先行スパン(いわゆる“雲”)の上方に位置していること、2) 転換線>基準線 となっていることから、最終的に19日NYクローズ時点で遅行線がローソク足を上抜け(上放れ)が確認できた場合は晴れて「三役好転」となり、上昇速度が加速する可能性もありそうです。
19日東京時間の外国為替市場では、豪ドル、NZドルとも小安い展開。
豪ドルは対円で76.41円まで、対ドルで0.7626ドルまで下押し、NZドルは対円で72.53円まで、対ドルで0.7240ドルまで一時下押ししました。
日経平均株価は前場の終盤にかけて前日比マイナス圏まで下落したものの、後場に入ってプラス圏まで回復。この回復スピードの速さについては、週末の後場ということもあり一部では日銀によるETF買い入れの可能性も指摘されています。
また、NYの夜間取引において、WTI原油先物価格が一時1バレル=48.61ドルまで上昇し、原油価格の上昇を背景に、鉱業銘柄や商社関連の株が堅調に推移しました。
[これからの展開]
足もとでの豪州やNZのファンダメンタルズ材料は乏しい中、多くのマーケット参加者の耳目は次週26日(金)にジャクソンホールで行われるイエレン米FRB議長の講演内容に集まっています。
仮に、米利上げ観測の前倒しと市場に受け止められた場合にはドル高主導での豪ドル安・NZドル安が、また同観測の先延ばし(“ビハインド・ザ・カーブ”)と受け止められた場合にはドル安主導での豪ドル高・NZドル高が見込まれます。
26日までは豪ドル・NZドルとも、全般的に方向感の欠ける展開が予想されるものの、テクニカルチャートにおいては両通貨ペアとも対円と対ドルではその方向性の違いが明確になりつつあります。
豪ドル/円・NZドル/円とも、21週ボリンジャーバンドでは21週移動平均線(21MA)の方向性が右肩下がりとなっており、そのトレンドは緩やかな下降基調を示唆しています。
両通貨ペアとも当面は21週移動平均線が上値を抑える上方硬直性相場が継続することが予想され、豪ドル/円は79.30円レベル、NZドル/円は74.00円レベルが目先の抵抗ラインとなりそうです。
一方で、豪ドル/米ドルおよびNZドル/米ドルの21週移動平均線(21MA)の方向性は右肩上がりとなっており、特にNZドル/米ドルのチャート形状は緩やかな上昇基調が巡航速度で継続することを示唆しています。
また、NZドル/米ドルの日足・一目均衡表では、1) ローソク足が先行スパン(いわゆる“雲”)の上方に位置していること、2) 転換線>基準線 となっていることから、最終的に19日NYクローズ時点で遅行線がローソク足を上抜け(上放れ)が確認できた場合は晴れて「三役好転」となり、上昇速度が加速する可能性もありそうです。
※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
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