市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/08/16 15:53ドル/円が約1か月ぶり安値。RBA議事録では新たな手掛かりは示されず

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場では、ドル/円やクロス円が総じて下落。ドル/円は一時、100.10円と、7月8日以来の安値をつけました。夏季休暇シーズン中で薄商いのなか、ドル/円やポンド/円がストップロスを巻き込んだことが一因のようです。

RBA(豪準備銀行)議事録(8月2日開催分)が公表されましたが、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

RBAは8月2日の会合で、0.25%の利下げを決定しました(政策金利を1.75%から過去最低の1.50%へ)。

本日(16日)公表された議事録によると、2日の利下げはインフレや経済成長を押し上げることが狙いで、豪住宅市場への懸念が後退したことで、より利下げに動きやすくなったようです。

議事録では、「最近(4-6月期)のCPI(消費者物価指数)によって、インフレ率がしばらくの間、低水準にとどまる可能性が高いことが確認された」と指摘し、「経済見通しは前向きで、より力強い経済成長の余地があり、利下げによって支援できる」と説明。住宅市場については、「家計部門のレバレッジ拡大と住宅価格の急激な上昇に関連するリスクが低下した」との見解が示されました。市場では、過熱気味にある豪住宅市場がRBAの利下げの障害になるとみられていました。

そして、政策メンバーは最終的に「今回の会合で金融政策を緩和(=利下げ)することにより、インフレ率が徐々に目標に戻り、経済が持続的に成長するとの見通しが改善する」との判断を下したことが明らかになりました。

市場ではRBAの次の一手は利下げとの見方が有力ですが、本日の議事録では先行きの金融政策について新たな手掛かりは示されませんでした。

今週木曜日(18日)に豪州の7月雇用統計が発表されます。その結果が豪ドルの次の大きな材料になるかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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