市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/08/05 15:24米雇用統計やトルコの格付け発表に注目

[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場では、米雇用統計発表を今晩に控え、ドルがやや弱含み。一時、ドル/円は101.02円へと下落し、豪ドル/米ドルは0.7659米ドル、NZドル/米ドルは0.7205米ドルへと上昇しました。

RBA(豪準備銀行)は四半期金融政策報告書を公表。CPI(消費者物価指数)や基調インフレ率見通しは、いずれも前回5月からほぼ変更はありませんでした。

【RBA四半期金融政策報告書】
( )は5月時点
<CPI見通し>
・2016年末:+1.5%(+1〜2%)
・2017年末:+1.5〜2.5%(+1.5〜2.5%)
・2018年6月:+1.5〜2.5%(+1.5〜2.5%)
・2018年末:+1.5〜2.5%

<基調インフレ率見通し>
・2016年末:+1.5%(+1〜2%)
・2017年末:+1.5〜2.5%(+1.5〜2.5%)
・2018年6月:+1.5〜2.5%(+1.5〜2.5%)
・2018年末:+1.5〜2.5%

*RBAはインフレ目標を採用し、前年比のインフレ率が中期的に+2〜3%の範囲に収まるように金融政策運営を行います。


[これからの展開]

本日(5日)21時30分(日本時間)、米国の7月雇用統計が発表されます。市場の関心は、雇用統計に集中し、その結果に為替市場が影響を受ける可能性があります。

FRB(米連邦準備理事会)には「物価の安定」のほか、「雇用の最大化」の責務もあるため、雇用統計はFRBの金融政策決定に大きな影響を与えると言われます。雇用統計は、市場で最も注目される経済指標のひとつです。

先週金曜日(7月29日)に発表された米国の4-6月期GDP(国内総生産)速報値は前期比年率+1.2%と、市場予想の+2.5%を大きく下回りました。今週月曜日(8月1日)の7月のISM製造業景況指数も弱い結果でした(結果:52.6、市場予想:53.0)。GDPやISM製造業景況指数を受けて、市場ではFRBの年内利上げ観測が後退し、米ドルに対して下落圧力が加わりました。

今回の雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比18万人増、失業率が4.8%。雇用統計が弱い結果になれば、“FRBの利上げ観測が一段と後退→米ドル売り”の流れになる可能性があります。豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは上昇しそうです。反対に堅調な結果になれば、FRBの年内利上げ観測が高まるとみられます。米ドルが買われて、豪ドル/
米ドルやNZドル/米ドルは下落する可能性があります。

本日は、格付け会社のムーディーズがトルコ国債の格付けの見通し結果を発表する予定です(時間未定)。ムーディーズにおけるトルコ国債の格付けは、投資適格等級の中で最低の「Baa3」。格下げが行われれば、トルコ国債は「投機的等級(ジャンク)」に転落することになります。格付け発表を受けて、トルコリラが変動する可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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