市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/08/03 16:43RBNZの利下げの可能性がさらに高まる!?

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は72.47円、NZドル/米ドルは0.7191米ドルへと値を下げました。NZの4-6月期民間部門の平均時給や賃金上昇率が、市場予想を下回ったことが、NZドルの下押し材料となりました。

浅川財務官は足もとの為替市場について、「かなり一方的で投機的な動き」と指摘、「緊張感を持って注視し、必要な場合はきちんと対応する」と述べ、円高をけん制しました。

日経平均の終値は、前日比308.34円安の16,083.11円。下げ幅は一時、334円に達しました。


[これからの展開]

RBNZ(NZ準備銀行)は昨日(2日)、企業経営者を対象に実施した四半期ごとのインフレ期待調査を発表。今後2年間のインフレ率予想は+1.65%となり、前回5月調査の+1.64%から若干上昇率が高まりました。

RBNZはCPI上昇率を中期的に+1〜3%の範囲内に収めることを目標にしています。4-6月期のCPIは前年比+0.4%と、RBNZのインフレ目標(+1〜3%)を大幅に下回りました。

一方、先行きのインフレ期待は目標範囲内にあるものの、RBNZが3月に利下げしたにもかかわらず、その後2回はあまり上昇していません(2月:+1.63%、5月+1.64%、8月:+1.65%)。

本日(3日)発表されたNZの4-6月期の民間部門の平均時給は前期比+0.8%、賃金上昇率(除所定外)は+0.4%となり、それぞれ市場予想の+0.9%、+0.5%を若干下回りました。鈍い平均時給や賃金の伸びは、インフレ圧力の弱い状況が続くことを示唆します。

RBNZは11日に政策会合を開催します。市場は、そこで0.25%の利下げが決定されることをほぼ確実視。OIS(翌日物金利スワップ)では、0.25%の利下げが93.7%織り込まれ、0.50%の利下げも6.3%織り込まれています(2日時点)。

今回のインフレ期待調査や平均時給、賃金上昇率の結果が、RBNZに利下げをさらに促す要因になるかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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