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2018/05/31 09:09イタリア政治に対する過度な懸念後退でユーロは反発。市場の注目は本日の欧米物価指標へ

(欧米市場レビュー)

30日欧米時間の外国為替市場では、ユーロ/円が一時127.26円、ユーロ/米ドルが一時1.1672ドルまで反発しました。イタリアで反ユーロ政権が誕生するとの過度な懸念が後退したことや、同日のイタリアの国債入札を無事に通過したことが材料視されました。

イタリア政治に対する懸念が和らぎ、リスクオフが後退したことで資源価格は上昇。これを受けて、豪ドルなどの資源国通貨は堅調に推移しました。

加ドル/円は一時84.90円まで上昇しました。BOC(カナダ中銀)は、政策金利を現行の1.25%に据え置くことを決定しましたが、今後の金融政策について、タカ派的な見解が示されたことが加ドルの支援材料となりました。

(※)加ドル/円のチャート分析(本日の「注目のチャート」)もご参照ください

声明文では、これまでの金融緩和継続の必要性や労働市場のスラッグ(たるみ)に関する記述が削除され、「漸進的なアプローチをとる」との表現が新たに追加されました。

(本日の相場見通し)

イタリア政治に対する過度な懸念が一旦は後退したことで、29日の欧米市場ではリスク回避の円高が巻き戻されました。28日に大幅安となった欧米株も反発しました。本日の日経平均は、前日の欧米市場の流れを引き継いで堅調に推移しそうです。その場合、米ドル/円も底堅い展開になると考えられます。

本日は、欧米の物価指標に注目です。日本時間18時に5月のユーロ圏CPI(消費者物価指数)同21時30分に4月の米PCE(個人消費支出)デフレーターが発表されます。

5月のユーロ圏CPIの市場予想は前年比+1.6%と、4月の同+1.2%からインフレが加速すると見込まれています。29日に発表された5月の独CPIは前年比+2.2%と、市場予想の同+2.0%を上回り、4月の同+1.6%からインフレが加速しました。ユーロ圏でも同様の結果が示されれば、足元で後退しているECBの金融緩和縮小観測の支援材料となり、ユーロのサポートとなりそうです。
 

FRBが重視するエネルギーと食料を除くPCEコアは、3月に前年比+1.9%と、FRBのインフレ率目標である2%に接近しました。4月の市場予想は同+1.8%と、インフレの伸びは一服すると予想されていますが、インフレ率がFRBの目標近辺にあることは、FRBが利上げを継続する材料となりそうです。
 

(アナリスト 根岸慎太郎)

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