市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2018/05/30 09:09イタリア政治の不透明感を背景にユーロが下落。本日は米ベージュブックなどに注目

(欧米市場レビュー)

29日欧米時間の外国為替市場では、イタリア政治の不透明感を背景にユーロが下落し、リスク回避の円高が進みました。米ドル/円は一時108.12円、ユーロ/円は一時2017年6月以来となる124.60円まで下落。クロス円も軟調に推移しました。

(本日の相場見通し)

イタリア政治の不透明感を背景に、イタリアの10年債利回りは一時2014年3月以来となる3.388%まで急伸しました。一方で、安全資産としてドイツ国債に資金が流入したことで、ドイツの10年債利回りは一時2017年4月以来となる0.192%まで下落しました。
 

イタリア政局が流動化するとの懸念を背景にしたイタリアの金利上昇は、引き続きユーロの重石となる可能性があります。また、それに伴い、ドイツの金利が低下することもユーロ安要因となり得ます。

(※)イタリアの金利について、本日の「スポットコメント」をご参照ください

日本時間30日午後9時15分に5月の米ADP雇用統計同31日午前3時に米ベージュブックが発表されます。米10年債利回りは29日、イタリア政治の不透明感を背景に一時2.759%まで下落しました。

ただし、足元の米経済指標は米景気の底堅さを示しています。ADP雇用統計やベージュブックで米景気の堅調が引き続き示されるようであれば、米10年債利回りの上昇材料となりそうです。景気拡大に伴って米金利が上昇すれば、米ドルのサポートとなりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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