市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2018/05/11 09:12本日は加雇用統計に注目。イタリア政治の行方には要注意

(欧米市場レビュー)

10日欧米時間の外国為替市場では、4月の米CPIが市場予想を下回ったことを材料に米ドルが軟調。米ドル/円は一時109.22円まで下落。ユーロ/米ドルは一時1.1943ドルまで上昇しました。4月の米CPIは、エネルギーと食料を除くコアが前年比+2.1%と、3月から横ばいでしたが、市場予想の同+2.2%を下回りました。

英ポンド/円は一時147.44円まで下落しました。BOE(英中銀)は、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決定しました。BOEが景気の再加速を見極める姿勢を示したことやインフレ見通しを下方修正したことが、市場でハト派的と受け止められました。

(本日の相場見通し)

BOEは、直近の経済指標が軟調なことについて、「ソフトパッチ(景気の一時的減速)と整合性が取れている」としましたが、向こう数カ月の経済指標を確認したいとの姿勢を示しました。インフレーションレポートでは、第2四半期のCPIを前年比+2.4%、GDPを前年比+1.4%とそれぞれ前回の同+2.7%、+1.8%から下方修正しました。

市場が予想する次の利上げ時期は早ければ8月と、BOEの会合直前から大きな変化はありませんでした。ただし、今後の経済指標次第では、利上げ見通しがさらに後ズレする可能性もあります。景気の減速が一時的なものとなるかどうかに注目しておく必要があります。

本日、日本時間21時30分にカナダの4月雇用統計が発表されます。3月の失業率は5.8%と、2007年10月以来の水準、1990年以降では最低水準まで低下しています。4月の市場予想は横ばいです。

加ドル/円は10日、一時2月13日以来となる86.01円まで上昇しました。WTI原油先物が約3年半ぶりの高値へ上昇したことなどが加ドルの支援材料となっています。その中で、加労働市場の底堅さが継続していることが示されれば、加ドルの支援材料となりそうです。

イタリアでは、ポピュリスト政党の「五つ星運動」と極右政党の「同盟」が連立政権の樹立に向けて前進しました。10日に首相の人選を含めた陣容などの協議を行った両党は、「大きな前進があった」と、初の共同声明を出しました。

両党は協議をまとめる時間として、14日までの猶予をマッタレッラ大統領に求めました。反ユーロや反移民を主張する両党による連立政権の樹立は、ユーロにとってマイナス材料となる可能性があります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【FXマーケットスクウェア】
FXマーケットスクウェアは、毎日18時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。
※音声にご注意ください。
= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ