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2018/05/09 09:15米国債入札やイタリアの政治情勢に注目

(欧米市場レビュー)

8日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが上昇。ユーロ/米ドルは一時2017年12月22日以来となる1.1837ドル、豪ドル/米ドルは一時2017年6月5日以来となる0.7432ドル、NZドル/米ドルは一時2017年12月13日以来となる0.6953ドルまで下落しました。

トランプ大統領は、イラン核合意からの離脱と同国に対する経済制裁の再開を表明。地政学リスクの高まりから、安全な通貨とされる米ドルが堅調に推移しました。イタリアでは、再選挙が実施される可能性が高まっています(後述)。政治の不透明感がユーロの重石となりました。

(※)米国のイラン核合意離脱について、本日の「スポットコメント」をご参照ください

トルコリラは対円、対米ドルで最安値を更新しました。トルコリラ/円は一時25.07円まで下落。米国のイラン核合意離脱に伴う地政学リスクの高まりが、トルコリラの下落圧力となりました。

(本日の相場見通し)

8日に米財務省が行った3年物国債入札では、応札倍率は2.76倍と前回の2.85倍から低下しました。前々回の応札倍率は2.94倍で、米国債の需要が徐々に悪化している可能性があります。本日9日は10年物国債10日には30年物国債の入札が予定されています。

米長期金利(10年債利回り)は8日、一時2.987%まで上昇しました。米国債の入札が低調となれば、長期金利が3%を超えて上昇するかもしれません。国債の需給悪化による長期金利の上昇は、米ドル安要因となる可能性があります。米国債入札の結果を受けて長期金利が上昇した場合、米ドルが同時に上昇するかどうかは、米株の動向や経済指標の結果などに左右されそうです。

イタリアのマッタレッラ大統領は7日、「中立政権」を提案しましたが、第1党のポピュリズム政党「五つ星運動」や中道右派連合の極右政党「同盟」が反発。早ければ7月にも再選挙が行われる可能性が高まりました。イタリアで政治の不透明感が高まれば、ユーロの上値を抑える可能性があります。イタリアの政治情勢にも注意しておく必要があります。

(※)ユーロ/米ドルのチャート分析は、本日の「注目のチャート」をご参照ください

(アナリスト 根岸慎太郎)

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