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2018/04/11 08:51「貿易戦争」リスク後退で円が下落。本日は米CPIに注目

(欧米市場レビュー)

10日欧米時間の外国為替市場では、習近平国家主席の発言(後述)を受けて「貿易戦争」への過度な懸念が後退。円などの比較的安全とされる通貨が売られ、米ドル/円は一時107.36円まで上昇。クロス円も堅調に推移しました。

TCMB(トルコ中銀)の独立性やインフレ懸念、シリア情勢に対する懸念が引き続き重石となり、トルコリラは対米ドルと対ユーロで最安値を記録しました。リスクオフが後退して円が下落したにもかかわらず、トルコリラ/円は一時25.83円まで下落しました。

(本日の相場見通し)

10日、博鰲(ボアオ)・アジア・フォーラムで講演した習近平国家主席は、自動車を含む一部製品の輸入関税を年内に引き下げることや金融セクターの一段の開放、知的財産権保護の強化などに言及しました。

トランプ大統領は10日、習主席の講演を評価する姿勢を示しました。ただし、習主席は輸入関税の引き下げなどに関する具体的な数字やスケジュールは示していません。サンダース大統領報道官は、「中国の具体的な行動を望んでいる」とし、それまでは「(制裁発動に向けた)手続きと交渉を進める」とクギを刺しました。引き続き、米中貿易摩擦の行方を見守る必要があります。

日本時間11日21時30分に3月の米CPI(消費者物価指数)が発表されます。市場予想は、総合が前年比+2.4%、エネルギーと食料を除くコアが同+2.1%です。3月以降は、これまでインフレを下押ししていた携帯電話料金の引き下げによる影響が剥落すると見込まれているため、インフレが加速するとの見方が大勢です。

インフレが加速すれば、3月以降弱含みだった長期金利が再び上昇する可能性があります。その場合、「良い金利上昇(米ドル高要因)」と判断されるか、「悪い金利上昇(米ドル安要因)」と判断されるかに注目です。

6日に発表された3月の米雇用統計は、引き続き労働市場の堅調を示しました。米中貿易摩擦の懸念がやや後退したことで、米株は10日に反発しました。それらの材料を参考にすれば、長期金利の上昇は米ドル高に繋がる可能性がありそうです。

今後の金融政策を考えるうえで、日本時間12日午前3時に公表されるFOMC議事録(3/20-21分)にも注目です。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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