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2018/04/09 09:04「貿易戦争」の行方に引き続き要注意。シリア情勢がトルコリラの下押し要因となる可能性も

(欧米市場レビュー)

6日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが対円や対ユーロで下落しました。3月の米雇用統計で、NFP(非農業部門雇用者数)や失業率は市場予想を下回りました(下表参照)。また、米中貿易摩擦に対する懸念が引き続き重石となり、米株や米国債利回りが低下。米ドルの下押し要因となりました。
 
(※)米雇用統計について、本日の「スポットコメント」をご参照ください

パウエルFRB議長は6日の講演で、漸進的な利上げを継続する方針を改めて示しましたが、米ドルの支援材料となりませんでした。「貿易戦争」に関しては、物価を押し上げる要因になると指摘しつつも、米経済にどのように影響するか推測するのは時期尚早との見解を示しました。

(本日の相場見通し)

6日の米国市場では、米中貿易摩擦に対する懸念を背景にNYダウが一時前日比700ドルを超える大幅安となり、リスクオフの流れから円が上昇しました。トランプ大統領が中国への追加関税を検討するよう指示したことに加えて、米政府高官の発言も材料視されました。

ムニューシン財務長官は、「われわれ(米中)が貿易戦争に踏み入る一定水準のリスクがある」と発言しました。米中貿易摩擦に関するニュースに為替市場や株式市場が一喜一憂する展開が続く可能性があり、引き続き注意が必要です。

シリアの首都ダマスカス郊外でアサド政権の化学兵器を使用した攻撃があったとの報道を受け、米ロ関係が悪化しています。米国が国際社会の即時対応を主張する一方、ロシアは一切の軍事行動に反対しています。

シリア情勢に関して、トルコのエルドアン大統領は軍事作戦を拡大する可能性に言及しています。米ロ関係の行方やそれに絡む米軍の動向が、米国とトルコとの関係にも影響する可能性があります。シリア情勢が悪化すれば、トルコリラの下押し材料となる可能性があります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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