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2018/01/11 09:09加ドル、南アランドは政治情勢に左右される展開

(欧米市場レビュー)

10日の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移し、ユーロ/米ドルは一時1.2020ドルまで上昇。中国の外貨準備を見直す当局者が、米国債の購入ペースを落とす、あるいは購入を停止する提言を行ったとの報道が材料視されました。

日銀が超長期国債買い入れの減額を決定したことが引き続き材料視された円は続伸し、米ドル/円は一時2017年11月以来となる111.31円まで下落しました。クロス円も軟調に推移しました。

NAFTA(北米自由貿易協定)に関する懸念から、加ドル/円は一時88.56円まで下落しました。南アランド/円は一時8.92円まで下落。ズマ大統領の進退をめぐる報道が材料視されました。

(本日の相場見通し)

カナダ政府当局者は10日、1月23日から予定されているNAFTA再交渉のための第6回会合に合わせて、トランプ大統領が離脱を表明するとの確信を強めていると明らかにしました(米政府当局者は一応これを否定しました)。一部では、離脱表明はトランプ大統領が交渉を有利に進めるための戦術との見方もあるようです。ただ、米国が離脱するとの見方が高まれば、加ドルが一段と下落する可能性はあります。NAFTA再交渉のゆくえに注意しておく必要がありそうです。

南アフリカの与党ANC(アフリカ民族会議)が10日に開催した全国執行委員会では、ズマ大統領の早期退陣は議題に上がらなかったようです。ズマ大統領の早期退陣観測が南アランドの支援材料となっていたこともあり、10日の南アランドは軟調な展開となりました。

ズマ大統領は退陣要求への予防線として、自身の息子のビジネスパートナーをめぐる疑惑(※)を調査する委員会の指名に同意した模様です。全国執行委員会は12日まで開催される予定です。ズマ大統領の進退が南アランドの相場材料になると考えられ、全国執行委員会でその決定がなされるのか引き続き注目しておく必要があります。

(※)複数のビジネスパートナーが国家の政策決定に影響力を行使したとされる疑惑

(アナリスト 根岸慎太郎)

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