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2017/12/29 09:05米国とトルコのビザ発給業務の完全再開を受けてトルコリラ/円上昇

(欧米市場レビュー)

28日の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。主要6通貨に対する米ドルの実効レートは一時約1か月ぶりとなる水準まで下落しました。米ドルが軟調だったことで、ユーロ/米ドルは一時約1か月ぶりとなる1.1961ドルまで上昇しました。銅価格が約4年ぶりとなる水準まで上昇するなど、堅調な資源価格を背景に、資源・新興国通貨は底堅く推移しました。

トルコリラ/円は一時約2か月ぶりとなる30.00円まで上昇しました。在トルコ米大使館がビザをトルコ国内で発給する業務の完全再開を発表し、トルコ側も米国でのビザ発給業務の完全再開を表明したことが材料視されました。

(本日の相場見通し)

2016年のトルコでのクーデター未遂事件に関する捜査で、トルコ当局が米総領事館のトルコ人職員を逮捕したことに反発して、米国は今年10月にビザ業務を停止。トルコ側も対抗措置としてビザ業務を停止していました(11月に限定再開)。両国のビザ発給業務の完全再開を受けて、2国間関係に改善がみられるのか注目です。

日本時間22時に12月の独CPI(消費者物価指数)が発表されます。11月は前年比+1.8%と、ECBのインフレ率目標である2%付近に接近しました。ただ、12月の市場予想は同+1.5%と、11月からインフレが鈍化する見込みです。

ユーロ/米ドルは年初来で約15%と、大幅に上昇しましたが、9月以降は1.2ドルラインに上値を抑えられる展開が続いています。ユーロ圏経済のけん引役であるドイツのインフレの伸びが依然として鈍いことが示されれば、ユーロはしばらく上値の重い展開が続くかもしれません。

イタリア議会が28日に解散し、2018年3月4日に総選挙が実施されます。経済再建や移民問題が争点となりそうです。直近の世論調査ではポピュリズム政党「五つ星運動」が支持率で首位となりました。反EU政党が得票数を伸ばすのかも大いに注目されそうです。

新年は1月4日から配信いたします。
皆様におかれましては、良いお年をお迎えください。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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