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2017/12/07 09:18BOCの結果を受けて加ドルは軟調

(欧米市場レビュー)

6日の欧米の外国為替市場では、中東情勢への懸念を背景にリスク回避の流れから円が堅調に推移し、米ドル/円は一時112.03円まで下落しました。トランプ大統領は演説で、エルサレムをイスラエルの首都と宣言し、米国大使館をエルサレムへ移転する手続きを開始するよう国務省に指示しました。

リスク回避の流れや11月のADP雇用統計が市場予想を上回ったことが支援材料となり、米ドルは円以外の通貨に対して堅調でした。そのため、米ドル/円と比べてクロス円は下げ幅が大きくなり、ユーロ/円は一時132.31円、豪ドル/円は一時84.89円、英ポンド/円は一時149.82円まで下落しました。

加ドル/円は一時87.73円まで下落しました。BOC(カナダ中銀)は利上げに関して「引き続き慎重であり続ける」とし、前回と同様、追加利上げに慎重な姿勢を示したことが材料視されました。また、米ガソリン在庫の増加を受けて、WTI原油先物が一時55ドル台まで下落したことも加ドルの下押し要因となりました。

(本日の相場見通し)

BOC(カナダ中銀)は、市場予想通り政策金利を現行の1%に据え置きました。追加利上げについては慎重な姿勢を前回から維持しましたが、労働市場に関しては「スラック(たるみ)が縮小しつつあることが示されている」とし、将来的には利上げが必要になる可能性があるとの見解も示しました。

金融政策の先行きに関しては、引き続き(経済指標などの)データを注視するとの姿勢を示しました。加ドル/円は9月のピーク以降やや軟調に推移しています。今後、加ドルが一段と上昇するためには、利上げ観測が一段と高まるなどの材料が必要かもしれません。

本日の為替相場は方向感の出にくい展開となるかもしれません。6日は中東情勢がリスク要因となりましたが、欧米市場ではリスク回避の姿勢がやや和らぎました。米国市場ではテクノロジー株が反発し、主要な株価指数の1つであるNASDAQは小幅に上昇しています。8日に日本のメジャーSQ(※)や11月の米雇用統計などが控えていることも積極的な取引を控える材料となりそうです。

(※)メジャーSQとは、オプションと先物が重なるSQ(特別清算指数)。SQ日がオプションや先物の当該限月の取引の決済日で、取引の最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、SQ日に算出されるSQ値で決済される。SQ算出日前から当日はポジションを優位に保つための売買やそれを見越した短期筋の売買などで株式相場のボラティリティが高くなることがある

(アナリスト 根岸慎太郎)

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