市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/11/14 09:31ECBカンファレンスや欧州経済指標が相場材料となるか

(欧米市場レビュー)

13日の欧米の外国為替市場では、英政治の不透明感(後述)を背景に英ポンドが下落。英ポンド/円は一時148.04円まで下落しました。FRBとRBA(豪中銀)の金融政策の方向性の違いが意識され、豪ドルは軟調に推移。豪ドル/円は一時8月以来となる86.50円、豪ドル/米ドルは一時7月以来となる0.7618ドルまで下落しました。FRBの12月の利上げが高い確率で織り込まれる中、RBAは7日、政策金利の据え置きを続ける可能性を示しました。

(※)RBAの金融政策に関して、詳しくは7日の「オセアニアレポート」をご確認ください

(本日の相場見通し)

英サンデー・タイムズは、保守党(与党)の議員40人がメイ首相の不信任案を支持する書簡への署名に同意したと報じました。党首選の実施にはあと8人の署名が必要になります。

ブレグジット(英国のEU離脱)交渉のEU側の担当者であるバルニエ氏は10日、離脱に伴う英国の支払金額について、改善案を2週間以内に示すよう英国に求めました。英政権の不透明感を背景にブレグジット交渉の進展に懐疑的な見方が広がれば、英ポンドの下落材料となるかもしれません。

(※)ブレグジット交渉のスケジュールは、本日の「スポットコメント」をご確認ください

日本時間18時30分に10月の英CPI(消費者物価指数)が発表されます。インフレ率の上昇を受けて、BOE(英中銀)は2日に約10年ぶりの利上げを実施しました。ただ、カーニー総裁は会見で、次の利上げが相当先になる可能性を示唆しました。

10月の市場予想は前年比+3.1%と、9月の同+3.0%からインフレの伸びが加速するとみられています。ただ、BOEが利上げに慎重な姿勢を示していることもあり、市場予想通りの結果となっても英ポンドの上昇材料とはならないかもしれません。

日本時間19時にECB主催のカンファレンスが開催されます。ドラギECB総裁、イエレンFRB議長、黒田日銀総裁、カーニーBOE(英中銀)総裁らが参加するパネルディスカッションが予定されており、各国の中銀関係者の発言が相場材料となる可能性があります。

日本時間16時に独第3四半期GDP、同19時にユーロ圏第3四半期GDPが発表されます。ユーロ圏経済の堅調が引き続き示されれば、ユーロの支援材料となりそうです。一方で、コンスタンシオECB副総裁は13日、インフレ率は目標の2%に届いていないとして、緩和的な金融政策を続ける必要があるとの見解を示しました。

堅調なユーロ圏景気は中長期的にユーロの支援材料と考えられますが、短期的にはECBの金融政策、特にQE(量的緩和)の縮小ペースなどがユーロの相場材料となるかもしれません。

(アナリスト 根岸慎太郎)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
  [ リニューアル! ]トラリピ アカデミアモデル
  ▼こちらのレポートをご覧いただいているあなたへお知らせ▼
  トラリピの運用プランをご提案するコンテンツ「トラリピ アカデミアモデル」が、リニューアル。
  想定資金の選択が可能になる等、新機能を追加しました!
  ▶ 新たなアカデミアモデルはこちらをクリックしてご覧ください※ログインが必要です
 
= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ