市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/11/03 09:20英ポンドは上値が重い展開か。21時30分発表の米雇用統計に注目

(欧米市場レビュー)

2日欧米時間の外国為替市場では、英ポンドが下落。一時、ポンド/円は148.65円へと値を下げました。BOE(英イングランド銀行)が0.25%の利上げを決定したものの、利上げが市場にほぼ織り込まれていたことや、次の利上げはかなり先になるとの見方が広がり、ポンドに下押し圧力が加わりました。

(本日の相場見通し)

BOEは昨日(2日)、0.25%の利上げを決定。政策金利を0.25%から0.50%へ引き上げました。利上げは2007年7月以来、約10年ぶりです。9人の政策メンバーのうち、カンリフ副総裁とラムスデン副総裁は、賃金の伸びが上向く兆候はほとんどないとし、据え置きを主張。利上げの決定は7対2で下されました。

*BOEの利上げについては、本日(3日)のスポットコメント『英中銀は10年ぶりの利上げ、それでも英ポンドは下落』をご覧ください。

本日のポンドは、引き続き上値が重い展開になりそうです。ポンドはBOEの利上げ観測が支援材料となってきました。11月に実際に利下げが実施されたことで、市場の関心は次の利上げ時期へと移っています。BOEのカーニー総裁は2日、今後3年間で2回程度の利上げを行うことを示唆。それを受けて、市場ではBOEの次の利上げはかなり先になるとの見方が広がりました。そうした見方がポンドの重しとなりそうです。

本日発表される経済指標では、米国の10月雇用統計(日本時間21時30分)に注目です。FRB(米連邦準備制度理事会)には「物価の安定」のほか、「雇用の最大化」の責務もあるため、雇用統計はFRBの金融政策決定に大きな影響を与えると言われます。米国の雇用統計は、市場で最も注目される経済指標のひとつです。

雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比31.0万人増、失業率が4.2%、平均賃金が前月比+0.2%、前年比+2.7%。市場予想から大きくかけ離れる結果の場合、為替市場が反応する可能性があります。雇用統計が堅調な結果になれば米ドル買い、弱い結果になれば米ドル売りの展開になりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

--------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.03.22 08:40 更新市場の関心は英議会の対応へ!? 英ポンドは乱高下に注意【ポイント】・EUは英国のEU離脱日の延期について合意・英議会が離脱協定案を可決しなければ、4月12日に離脱・英議会が離脱協定案を可決すれば、5月22日に離脱・…
  • 2019.03.21 08:31 更新【特別版】米FOMCはやっぱり「ハト派」!?【相場材料】米金融政策【評価】年内の利上げなし!? 次は20年の利上げ?【ポイント1】2021年まで据え置き予想が増加【ポイント2】利下げ観測が高まれば、さらな…
  • 2019.03.20 08:02 更新市場の関心は米FOMCへ!?【ポイント】・FOMCメンバーによる政策金利見通しや米経済見通しは変化するか・2019年の利上げ回数(見通しの中央値)は減少し、GDP見通しも下方修正される可能…
  • 2019.03.19 08:16 更新英ポンドはブレグジット関連の報道に左右される状況【ポイント】・英下院議長が離脱協定案の3回目の採決はできないとの見解を示す・離脱協定案の採決は事実上不可能に!?・ブレグジットをめぐる不透明感が高まり、英ポンド…
  • 2019.03.18 08:27 更新ブレグジット関連の報道、米長期金利の動向に注目【ポイント】・英議会は早ければ19日にも離脱協定案を採決・離脱協定案が可決されるかは不透明な情勢・英ポンド/円は、議会採決に関する報道や観測に左右される展開にな…

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ