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2017/10/19 09:15EU首脳会議:ブレグジット交渉に進展がみられる可能性も

(欧米市場レビュー)

18日の欧州時間の外国為替市場では米ドルが堅調に推移しました。その後、米国時間に発表された9月の米建設許可件数や住宅着工件数が市場予想を下回り、8月から減少したことで米ドルは上値の重い展開となりました。米ベージュブックでは、景気は全12地区で「勢いを増した」とされましが、FRBに利上げを急がせる内容とは言えず、米ドルの支援材料とはなりませんでした。

円は軟調に推移。堅調な米企業決算を受けて、NYダウは終値ベースで初の23000ドルを超えました。欧米株の全面高などを背景にリスクテイクの姿勢が強まり、安全資産とされる円は弱い地合いとなりました。

(本日の相場見通し)

19-20日にかけてEU首脳会議が開催されます(英国を除く27か国)。EUは13日、首脳会議でブレグジット(英国のEU離脱)交渉の膠着状態の打開に向けた譲歩案を英国に提示することで合意しました。ただ、英国が支払う「清算金」については妥協しない姿勢を示しました。

ロイターの報道によれば、EUの譲歩案は、離脱後の移行計画についてEU内部で準備を開始することを英国に伝えるという案のようです。ただ、ドイツなどは、英国がEUの要求を受け入れるために前進することが条件だと強調するため、より強い文言に修正するよう要請。欧州委員会のユンケル委員長も「(英国は清算金を)支払う必要がある」と主張しました。

メイ首相は先月22日のEU離脱の方針に関する演説で、EUに対して清算金を支払う意向を示しました。ただ、現時点でその金額などには言及していません。EU首脳会議でメイ首相が清算金に関して何らかの発言をする可能性もあるようです。

英インフレ率の上昇を背景にBOE(英中銀)の利上げ観測が足元で高まっています。そのため、英ポンドの重石となっているブレグジット交渉に進展があり、その不透明感が後退すれば、英ポンドの上昇材料となる可能性はありそうです。

中国では18日、共産党大会が開幕しました。日本時間19日11時に中国の第3四半期GDPや9月の鉱工業生産、同小売売上高の発表が予定されています。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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