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2017/09/28 09:33米税制改革への期待で米ドル上昇。一方で、米第3四半期GDPは弱含む可能性も

(欧米市場レビュー)

27日の外国為替市場では、米ドルが上昇。米ドル/円は一時7月14日以来となる113.23円まで上昇。ユーロ/米ドルは一時8月18日以来となる1.1716ドルまで下落しました。

トランプ大統領は27日、税制改革案を発表しました。焦点となる法人税率は現行の35%から20%へ引き下げる案が示されました。同日に発表された8月の米耐久財受注は前月比+1.7%と、7月の同-6.8%から改善し、市場予想の同+1.0%を上回りましました。

(※)米税制改革案について、詳しくは本日の「スポットコメント」をご参照ください

米税制改革への期待や米景気の底堅さが示されたことで、米10年債利回りは一時8月1日以来となる2.316%まで上昇。米2年債利回りは一時2008年11月以来となる1.48%台まで上昇し、米ドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

日本時間28日午前5時、RBNZ(NZ準備銀行)は政策金利を現行の1.75%に据え置くことを決定しました。スペンサー総裁代行は声明で、「NZドルの下落がインフレや経済の支えになる」との見解を示しました。前回の声明の「NZドルの下落が必要になる」との文言と比較すると、NZドル高けん制はやや和らいだとみることができそうです。

NZドルは、金融政策の発表後やや弱含みましたが、足元の下げは限定的です。NZドルは引き続き、NZ政局により影響を受ける展開となりそうです。

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ハリケーン・ハービーとイルマが経済成長の重石となることが見込まれる中で発表された8月の米耐久財受注は、米経済の底堅さを示す内容でした。

一方で、アトランタ連銀が27日に発表した最新のGDPNow(短期モデル)による米第3四半期GDPの予想値は前期比年率+2.1%と、19日時点の同+2.2%から低下しました。アトランタ連銀によれば、米耐久財受注が設備投資を押し上げた一方で、前日までに発表された住宅関連指標の鈍化が住宅投資を押し下げたことが、GDP予想値の低下につながったとしました。
 
(出所:アトランタ連銀)

GDPNowは29日、8月の米PCEデフレーター発表後に更新されます。GDPNowがさらに低下するようであれば、米ドルの重石となる可能性はありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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