市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/09/15 09:29米CPIは上昇も、米ドル買いは限定的。BOEのタカ派的見解で英ポンドは上昇

(欧米市場レビュー)

14日の外国為替市場では、米ドルがやや軟調に推移。8月の米CPI(消費者物価指数)は市場予想を上回りました。CPI発表後に米ドルは上昇しましたが、米ドル買いは限定的でした。

英ポンドは一時2016年12月以来となる148.31円まで上昇。BOE(英中銀)はMPC(金融政策委員会)で金融政策の現状維持を決定しました。BOEは「経済が引き続き成長し、インフレ圧力が高まるなら、今後数カ月での金融緩和縮小は適切となる可能性があると、過半数の委員は判断した」と説明。BOEのタカ派的な見解が英ポンドの上昇材料となりました。

※BOEに関して、詳しくは本日の「スポットコメント」をご参照ください

トルコリラ/円はTCMB(トルコ中銀)の金融政策会合後、一時32.11円まで上昇しました。TCMBは足元でインフレ率が上昇したことを踏まえ、主要な3つの政策金利と事実上の政策金利の上限となっている後期流動性貸出金利を据え置きました。政策金利の据え置きは3会合連続です。TCMBは声明で「コア・インフレの上昇が価格決定動向のリスクになりうる」との見解を示し、必要があれば金融引き締めを行う可能性を示しました。

WTI原油先物は一時5月25日以来となる50.50ドルまで上昇。足元の米ドル安が追い風となる中、IEA(国際エネルギー機関)が発表した月報で、2017年の世界の石油需要の見通しを上方修正したことが支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

日本時間15日午前7時ごろ、北朝鮮がミサイルを発射しました。ミサイルは北海道上空を通過後、太平洋上に着水した模様です。ミサイル発射の報道を受けて、米ドル/円は一時109.56円へ下落しましたが、下げは一時的でした。

18日は祝日のため、日本市場は16日から3連休となります。連休前に北朝鮮問題に絡む地政学リスクへの懸念が再び高まるようであれば、ポジション調整の売りなどが出やすくなる可能性があります。

8月の米CPI(消費者物価指数)は、エネルギー価格の上昇などを背景に総合が前年比+1.9%と、市場予想の同+1.8%を上回り、7月の同+1.7%からインフレの伸びが加速しました。食料とエネルギーを除くコアは同+1.7%と、7月から横ばいでしたが、市場予想の同+1.6%を上回りました。
 
CMEグループが公表しているFedWatchによる、FRBが年内に追加利上げを行う可能性は米CPI発表後の14日時点で50.9%へ上昇しました(13日時点では41.3%)。

本日は多数発表される米経済指標に注目です。日本時間15日21時30分に8月の米小売売上高や9月のNY連銀製造業景気指数、同22時15分に8月の鉱工業生産指数、同23時に9月のミシガン大学消費者信頼感指数が発表されます。

(アナリスト 根岸慎太郎)

--------------------------------------


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ