市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/09/04 09:15北朝鮮問題に絡む地政学リスクに要注意か

(欧米市場レビュー)

1日の外国為替市場では、米ドルが小幅に上昇。米ドル/円は一時110.41円まで上昇。ユーロ/米ドルは一時1.1849ドルまで下落しました。

8月の米雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)が15.6万人増と、市場予想の18万人を下回りました。失業率は4.4%と、7月の4.3%から小幅に上昇。平均賃金は前年比+2.5%と前回から横ばいとなり、依然として賃金の伸びが鈍いことが示されました。

雇用統計の結果を受けて米ドル/円は一時109.51円まで下落しましたが、下げは限定的でした。雇用統計後に発表された8月のISM製造業景況指数は58.8と、7月の56.3から改善し、米景気の堅調が示されました。

(※)米雇用統計に関して、詳しくは本日の「スポットコメント」をご参照ください

(本日の相場見通し)

4日朝方の米ドル/円は109円台後半と、先週終値の110.26円から0.5円ほど円高で推移しています。

北朝鮮は3日、ICBM(大陸間弾道ミサイル)搭載用の水爆実験に「完全に成功した」と発表しました。北朝鮮の核実験は2016年9月9日の建国記念日以来、約1年ぶりで通算6回目です。日本や韓国の気象庁は、今回の核実験が過去最高規模だったとの見方を示しました。

トランプ大統領は北朝鮮の核実験を受け、同国とビジネスを行うあらゆる国との貿易を停止し、経済制裁を強化する考えを示しました。また、マティス米国防長官は「多くの軍事的選択肢がある」と述べました。

9月9日には北朝鮮の建国記念日が控えています。一部では、北朝鮮が建国記念日にグアム周辺に向けてミサイルを発射するのではとの見方もあります。北朝鮮問題に絡む地政学リスクが一段と高まるようであれば、市場のリスク回避姿勢が強まる可能性はありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

--------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.04.22 08:39 更新112円近辺で膠着する米ドル/円、方向感が生まれるか!?【ポイント】・欧州は本日も祝日。突発的なニュースが出てきた場合、値動きが増幅される可能性も・米国とカナダは通常通り・トルコ選挙管理委員会は今週前半にもイスタンブ…
  • 2019.04.19 08:21 更新19日は欧米が祝日。値動きの増幅に要注意【ポイント】・ドイツやユーロ圏の製造業PMIが市場予想を下回り、ユーロ圏景気の先行き懸念が強まる・トルコの外貨準備をめぐる懸念が強まり、トルコリラが下落・本日1…
  • 2019.04.18 08:28 更新市場の関心は豪州から欧米の経済指標へ!?【ポイント】・本日18日の豪雇用統計が軟調な結果になれば、利下げ観測が一段と高まり、豪ドル安要因に!?・ドイツの製造業PMIで景気の先行き懸念が強まれば、ユーロ…
  • 2019.04.17 08:20 更新CPIを受けてNZドルが急落【ポイント】・中国GDPが本日発表。市場予想の前年比+6.3%を下回れば、リスク回避の動きが強まる可能性あり・米ベージュブック(地区連銀経済報告)にも注目。米F…
  • 2019.04.16 08:31 更新米ドル/円は2日間、3月5日高値を超えられず・・・【ポイント】・トルコリラのマイナス材料相次ぐ。失業率が悪化し、財政赤字は拡大・ドイツZEW景況感調査が予想外のマイナスになれば、ユーロが下落しそう・米中通商協議…

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ