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2017/09/01 09:20ムニューシン米財務長官発言で米ドルが下落。21時30分発表の米雇用統計に注目!!

(欧米市場レビュー)

8月31日の欧米時間の外国為替市場では、米ドルが反落。一時、米ドル/円は109.88円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.1909米ドル、豪ドル/米ドルは0.7946米ドルへと上昇しました。米国の7月PCE(個人消費支出)コアデフレーターの弱めな結果や、ムニューシン米財務長官の発言が米ドル安容認と受け止められ、米ドルの重しとなりました。PCEコアデフレーターは前年比+1.4%と、6月の+1.5%から若干鈍化し、2015年12月以来、1年7か月ぶりの低い伸びを記録。ムニューシン財務長官は「長期的にみた米ドル高は米信頼感の表れだ」としつつも、「米ドル安が米貿易にとって有利な点はある」と述べました。

加ドルは堅調に推移。加ドル/円は一時、88.10円へと上昇しました。カナダの4-6月期GDPの強い結果が好感されました。GDP成長率は前期比年率換算+4.5%と、1-3月期の+3.7%から加速。2011年7-9月期以来、約6年ぶりの高い伸びとなりました。

(本日の相場見通し)

米国のムニューシン財務長官が昨日(8月31日)、「米ドル安が米貿易にとって有利な点はある」と語ったことで、NY時間に米ドルが売られました。ただ、ムニューシン長官の他の発言を見ると、必ずしも米ドル安を容認というわけではなさそうです。

ムニューシン財務長官は米ドルについて、「短期的な動向は、それほど気にしていない」と述べ、「長期的には、米ドルの強さは準備通貨であることや、人々の米国経済への信頼の表れである」と指摘。「強い米ドルが良いか悪いかの問題ではなく、米国経済の強さや人々の信頼を考えると、(強いドルは)幾分必然的なものだ」と語りました。

日本時間本日(9月1日)21時30分、米国の8月雇用統計が発表されます。FRB(米連邦準備制度理事会)には「物価の安定」のほか、「雇用の最大化」の責務もあるため、雇用統計はFRBの金融政策決定に大きな影響を与えると言われます。米国の雇用統計は、市場で最も注目される経済指標のひとつです。

雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比18.0万人増、失業率が4.3%、平均賃金が前月比+0.2%、前年比+2.6%。市場予想から大きくかけ離れる結果の場合、為替市場が反応する可能性があります。雇用統計が堅調な結果になれば米ドル買い、弱い結果になれば米ドル売りの展開になりそうです。

加ドルは堅調に推移しそうです。昨日(31日)のカナダGDPが引き続き支援材料となるとみられるほか、今回のGDPを受けてBOC(カナダ銀行、中央銀行)の早期利上げ観測が高まる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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