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2017/08/28 11:22ドラギECB総裁がユーロ高をけん制せず。ユーロの支援材料になりそう

(欧米市場レビュー)

25日の欧米時間の外国為替市場では、ユーロが上昇。一時、ユーロ/円は130.45円、ユーロ/ドルは1.1939米ドルへ上昇し、ユーロ/ドルは2015年1月初め以来、2年7か月ぶりの高値をつけました。ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁がユーロ高をけん制せず、ユーロの支援材料となりました。

一方、米ドルは軟調に推移。一時、米ドル/円は109.12円へと下落し、豪ドル/米ドルは0.7948米ドル、NZドル/米ドルは0.7254米ドルへと上昇しました。FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長は米ジャクソンホールでの講演で、バランスシートの縮小や追加利上げの時期について言及しませんでした。市場では、追加利上げの時期に関して新たな材料が提供されるのでは?との期待も一部あったため、失望感から米ドルが売られました。

(本日の相場見通し)

米ワイオミング州ジャクソンホールで24〜26日の3日間、カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催されました。

ドラギECB総裁は現地時間25日に講演。そこでは、今後の金融政策について言及せず、またユーロ高へのけん制もありませんでした。

ドラギ総裁の講演については、ECB関係者が金融政策に関する新たなメッセージを打ち出さないと事前に語っていました。そのため、市場の関心はドラギ総裁のユーロに関する発言に集中。ドラギ総裁がユーロ高をけん制するのでは?との警戒感がありました。

ECBが早期に量的緩和縮小に着手するとの観測があるなか、ドラギ総裁が講演でユーロ高をけん制しなかったことは、ユーロにとってさらなるプラス材料と考えられます。

ドラギ総裁らECB当局者によるユーロ高けん制発言に注意が必要なものの、ユーロは底堅い展開になりそうです。

北朝鮮が26日、短距離弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射したと伝わりました。北朝鮮のこうした動きに対して、本日(28日)これまでのところ、為替市場では大きな反応はみられていません。ただし、欧米時間に材料視される可能性もあるため、注意は必要です。

(シニアアナリスト 八代和也)

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