市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/08/14 08:43FRBの利上げ観測後退が米ドルの重石に。北朝鮮問題に絡む地政学リスクには引き続き注意が必要

(欧米市場レビュー)

11日の外国為替市場では、7月の米CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回り米ドルが軟調でした。ユーロ/米ドルは一時1.1843ドル、豪ドル/米ドルは一時0.7904ドル、NZドル/米ドルは一時0.7323ドルまで上昇しました。

米CPIが市場予想を下回ったことに加え、北朝鮮問題に絡む地政学リスクの高まりから、米ドル/円は一時6月14日以来となる108.71円まで下落。米ドル/円と連動性の高い米10年債利回りが一時6月27日以来となる2.182%まで低下したことも米ドル/円の下押し要因となりました。

(本日の相場見通し)

11日に発表された7月の米CPIコア(食料とエネルギーを除く)は前年比+1.7%と、6月の同+1.6%からインフレ率が上昇しました。しかし、市場予想の同+1.8%を下回ったことで米ドルの支援材料とはなりませんでした。

OIS(翌日物金利スワップ)によるFRBが年内に利上げを行う確率は、11日時点で26.1%まで低下しています。インフレ率の伸びが鈍いことから、市場はFRBが利上げを急がないとみているようです。FRBの利上げ観測が高まらない中では、米ドルは上値の重い展開が続きそうです。

北朝鮮問題に関してトランプ米大統領は11日、「軍事介入に向けた準備は完全に整っている」とツイッターに投稿し、北朝鮮を強くけん制しました。一方で、ティラーソン米国務長官は外交での解決を目指す方針を強調しています。

日米両政府は、17日に予定されている2プラス2(外務・防衛担当による安全保障協議委員会)で北朝鮮問題を主要議題とする方針を示しました。北朝鮮問題に絡む地政学リスクには、引き続き注意が必要でしょう。

(アナリスト 根岸慎太郎)

--------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ