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2017/07/12 08:57イエレンFRB議長の議会証言やBOC政策金利発表に注目!!

(欧米市場レビュー)

11日の欧米時間の外国為替市場では、米ドルが下落。一時、米ドル/円は113.72円へと下落し、ユーロ/ドルは1.1479米ドル、豪ドル/米ドルは0.7637米ドルへと上昇し、NZドル/米ドルも反発しました。ユーロ/ドルは約1年2か月ぶりの高値をつけました。米国のトランプ大統領の長男であるトランプ・ジュニア氏をめぐる報道が、米ドルの下落圧力となりました。トランプ・ジュニア氏は昨年の米大統領選挙期間中にロシア人弁護士と面会した際、民主党のヒラリー・クリントン候補にとって不利な情報をロシア政府が持っていると知らされていたと報じられました。

FRB(米連邦準備制度理事会)のブレイナード理事が、「バランスシートの縮小を近く開始すべき」との見解を示す一方、「インフレ率がわれわれのシンメトリックな目標近辺に上昇することを手助けするため、追加利上げには慎重に対応したい」と語りました。ただ、ブレイナード理事の発言に為替市場では大きな反応は見られませんでした。

(本日の相場見通し)

昨日(11日)欧米時間は、トランプ・ジュニア氏をめぐる報道に為替市場が反応しました。いったん落ち着いていた、トランプ大統領とロシアとの関係をめぐる疑惑(いわゆるロシアゲート)が再びクローズアップされる可能性もあり、今後の展開に注意が必要でしょう。

本日(12日)、FRBのイエレン議長が議会証言を行い、ベージュブック(米地区連銀経済報告)が公表されます。市場では、FRBは今年9月にバランスシートの縮小を開始し、12月に追加利上げに踏み切るとの見方が有力です。イエレン議長の議会証言やベージュブックで、FRBの先行きの金融政策について新たな材料が提供されれば、為替市場が反応する可能性があります。イエレン議長の議会証言は日本時間23時、ベージュブックは同27時です。

BOC(カナダ銀行)の政策金利発表にも注目です(日本時間23時)。BOCのポロズ総裁が6月27日、「(2015年に実施した2回の)利下げは役割を終えたようだ」と語ったことで、BOCの早期利上げ観測が高まりました。

OIS(翌日物金利スワップ)が7月11日時点で織り込む、本日の会合で0.25%の利上げが行われる確率は92.9%(据え置きが7.1%、利下げと0.50%以上の利上げは0%)。市場では、0.25%の利上げがほぼ織り込まれています。

そのため、利上げが決定されたとしても、幅が0.25%ならば市場はそれ自体にはあまり反応しない可能性が大きそうです。焦点は、政策金利と同時に公表される声明や金融政策報告、そして24時15分開始のポロズ総裁の会見で、追加利上げが示唆されるのか?になりそうです。加ドルは、追加利上げが示唆されば上昇し、示唆されなければ下落する展開が予想されます。一方、0.50%以上の利上げが決定される、あるいは政策金利が据え置かれた場合はサプライズです。前者は加ドルが大幅に上昇し、後者は加ドルが大幅に下落しそうです。政策金利の結果や声明、金融政策報告、ポロズ総裁の会見がどのような結果になっても、加ドルは大きく動く可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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