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2017/07/11 09:11豪州の住宅金融統計に注目。RBAの金融政策に影響する可能性も

(欧米市場レビュー)

10日の外国為替市場では、米ドル/円は114円、ユーロ/円は130円を挟んでの小動きとなりました。目立った材料に乏しく、明日12日(水)にイエレンFRB議長の議会証言や米ベージュブック(地区連銀経済報告)公表を控え様子見の展開でした。

(本日の相場見通し)

本日は、ブレイナ―ドFRB理事の講演が予定されています。「中央銀行バランスシートの正常化」について講演する予定で、具体的なタイミングなどに関してのヒントがあれば、相場材料となる可能性があります。

日本時間10時30分に5月の豪州の住宅金融統計が発表されます。住宅ローンの貸出は4月に前月比-1.9%と減少しましたが、5月の市場予想は同+1.5%となっています。

RBA(豪州準備銀行)は7/4の金融政策会合の声明で、住宅市場に関して、「一部の地域で価格が上昇しているが、こうした状況は緩和し始めている兆候が幾分みられる」と指摘しました。一方で、「家計債務の増加ペースは、収入の鈍い伸びを上回っている」とし、家計債務へ懸念を示しました。

今年2月以降、住宅ローンの貸出は前月比で減少傾向でしたが、それが増加に転じた場合、RBAが家計債務への懸念を強める要因となりそうです。その場合、RBAの金融政策の引き締め観測が高まり、豪ドルの支援材料となる可能性があります。

英ポンドは上値の重い展開が続く可能性があります。会計事務所デロイトが10日に発表した、英大手企業のCFO(最高財務責任者)を対象にした調査で、大手企業が投資計画を縮小していることが明らかになりました。

また、EU(欧州連合)離脱後に英国の事業環境が悪化するとの回答は全体の72%でした。英国とEUとの離脱交渉は始まったばかりですが、ブレグジット(英国のEU離脱)に対する懸念は英ポンドの重石となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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