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2017/07/10 08:59各国中銀の金融政策を背景に円安傾向が続く展開か

(欧米市場レビュー)

7日の外国為替市場では、円が軟調に推移。米ドル/円は一時5/11以来となる114.14円まで上昇。ユーロ/円は一時昨年2/10以来となる130.07円まで上昇しました。

各国中央銀行が金融政策の正常化にシフトしつつあるとの見方から世界的に金利が上昇する中、日本時間午前10時ごろに、日銀が指値オペ(※)と定例の国債買い入れの増額を同時に実施し、日本の国債利回りが低下。他の先進国との金利差が拡大したことで円が軟調となりました。

(※)日銀が指定した価格(利回り)で国債を無制限に買い入れるオペレーション。金利の上昇抑制を企図したものと受け止められた。

7日に発表された6月の米雇用統計では、賃金の伸び悩みや失業率の若干の上昇が示された一方で、NFP(非農業部門雇用者数)が+22.2万人と市場予想の+17.9万人を大幅に上回りました。米労働市場は依然として堅調との市場の見方が、米ドルのサポート材料となりました。

(※)米雇用統計について、詳しくは本日の「スポットコメント」をご参照ください

(本日の相場見通し)

各国中央銀行が金融政策の正常化の姿勢を示し、世界的に金利が上昇傾向にある中で日銀が金利抑制の姿勢を示したことは円安要因となりそうです。また、6月の米雇用統計で米労働市場の堅調が示されたことは米ドル/円のサポート材料となりそうです。

本日は日独の貿易収支(日本8:50、独15:00)に注目です。7-8日に開催されたG20(20か国・地域)首脳会議での首脳宣言では、「保護主義と戦う」と明記する一方で、「(貿易上の)正当な対抗措置を認識する」とされました。

今週は13日に中国の貿易収支の発表も予定されています。日独中の3か国は貿易収支の黒字が続いています。この傾向が続く、もしくは対米国で黒字が拡大するようなら、米国から貿易慣行や通貨安に対するけん制が再び強まる可能性もありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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