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2017/07/05 09:26北朝鮮に絡む地政学リスクが再び意識される可能性も

(欧米市場レビュー)

4日の外国為替市場では、米ドル/円が113円台前半まで下げ幅を縮小。4日、日本時間に北朝鮮の弾道ミサイル試射の報道が伝わるとリスク回避の動きから、米ドル/円は一時112.75円まで下落していました。

豪ドルは続落。豪ドル/円、豪ドル/米ドルはそれぞれ85.86円、0.7592ドルまで下落しました。RBA(豪準備銀行)の声明が下落圧力となりました。

(※)RBA声明に関して、詳しくは昨日の「オセアニア・レポート」をご参照ください

(本日の相場見通し)

日本時間朝方、北朝鮮のICBM(大陸間弾道ミサイル)試射に関するティラーソン米国務長官の声明が伝わると、地政学リスクが意識され円が買われる展開。米ドル/円は一時112.91円まで下落しました。

ティラーソン国務長官は、「ICBMの試射は米国と同盟国、パートナー、地域、世界にとっての脅威の拡大を意味する」、「北朝鮮の挑発行為を国連安保理で取り上げ、北朝鮮に責任を負わせるためにより強力な措置を実行する方針だ」と述べました。

米国連大使からの要請を受け、国連安保理事会は5日午後に北朝鮮問題に関する非公開会合を開催します。北朝鮮問題に絡んだ地政学リスクが一段と高まるようなら、米ドルの上値を抑える要因となりそうです。

本日は米FOMC議事録(6/13-14開催分)が公表されます。6月の利上げ決定の背景やバランスシート縮小に関する議論が明らかになります。今後の利上げペースやバランスシート縮小開始のタイミングなどに関して何らかのヒントが示されれば、相場材料となりそうです。

BOE(英中銀)のMPC(金融政策委員会)委員であるサンダース氏は英紙ガーディアンとのインタビューで、「経済がそこそこの状態で失業率が低い(もしくは低下している)ことが条件」と前置きしつつも、「インフレ率はさらに加速する見込みで、(利上げの)代償を懸念しすぎると行動が過度に遅れる可能性がある」、「政策金利を0.25%から0.50%に引き上げても、依然として十分な刺激策で、成長と雇用を引き続き支える」との見解を示しました。

MPC委員から利上げに前向きな見解が示されましたが、昨日、英ポンドは小幅に下落しました。6月のMPCでは、サンダース氏を含めた3人の委員が即時利上げを主張し、政策金利の据え置きに反対票を投じています。上記3人以外の委員からも利上げに前向きな見解が示されれば、英ポンドの下値サポート要因となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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