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2017/06/29 09:02カーニー総裁の発言を受けて英ポンド上昇。本日は独CPIに注目

(欧米市場レビュー)

28日の外国為替市場では、ユーロが続伸。ユーロ/円、ユーロ/米ドルはそれぞれ127.82円、1.1389ドルまで上昇しました。

カーニー総裁は、BOE(英中銀)が近く利上げを開始する可能性を示唆。これを受けて、英ポンド/円は一時145.49円まで上昇しました。

ポロズBOC(カナダ中銀)総裁やパターソン副総裁が利上げを示唆したことで、加ドル/円は一時86.29円まで続伸。WTI原油先物の続伸も資源国通貨の加ドルにとってプラスとなりました。

(本日の相場見通し)

本日(日本時間21:00)、6月の独CPI(消費者物価指数)が発表されます。市場は前年比+1.4%と5月の同+1.5%からインフレがさらに鈍化すると予想しています。

一昨日のドラギ総裁の発言は、ECB(欧州中銀)のテーパリング(金融緩和の段階的縮小)に含みを持たせるものでした。また、バイトマン独連銀総裁は、「ECBは出口戦略を議論すべき」と主張しています。独CPIの結果がECBのテーパリング観測に影響する可能性はあり、明日(30日)発表される日米欧の物価動向と合わせて注目です。

カーニーBOE(英中銀)総裁はECBフォーラムのパネル討論会で、「MPC(金融政策委員会)が認識する問題が解消に向かった場合、(緩和的な)金融政策による景気刺激策をいくらか解除することが必要になる公算が大きい」との見解を示しました。

一方で、利上げの決定に関しては、(1)消費の伸びの鈍化を他の分野がどの程度補うか、(2)賃金と単位労働コスト、(3)ブレグジットに対する経済の反応の3点に留意すると述べました。

(3)は(1)と(2)にも大きく影響すると考えられます。そのため、BOEが利上げを実施するには、少なくともEUとの離脱交渉である程度の道筋が示される必要がありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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