市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/06/28 09:18ドラギ総裁の発言を受けてユーロ/円は約1年2か月ぶりの高値へ上昇

(欧米市場レビュー)

27日の外国為替市場では、ドラギECB総裁の発言を受けてユーロが堅調。ユーロ/円は昨年4/1以来となる127.45円まで上昇。ユーロ/米ドルは昨年8/19以来となる1.1345ドルまで上昇しました。

一方、イエレンFRB議長の発言にタカ派的な要素がなかったことやIMF(国際通貨基金)が米経済成長率予測を引き下げたことを受けて、米ドルはやや軟調に推移しました。ただ、対円では一時112.46円まで上昇。ドラギ総裁の発言を受けて上昇したユーロ圏の国債利回りに連れて、米国債利回りが上昇したことが米ドル/円のサポート要因となりました。

(本日の相場見通し)

昨日開催されたECBの年次総会でドラギ総裁は、緩和的な金融政策が依然必要との見解を示しました。一方で、インフレ率を低く抑えている要素の大半は一時的なものだと指摘しました。

また、「景気回復が続く中で政策姿勢を維持することは、政策がより緩和的になることを意味する」と指摘し、「ECBは政策姿勢をほぼ同じ状態に保つために、金融政策を調整することができる」と発言。ECBがQE(量的緩和)縮小を示すことに含みを持たせました。

ユーロ圏の景気回復が引き続き示されるならば、ユーロは底堅さを増す展開となりそうです。

米国債利回りが上昇したことが昨日の米ドル/円のサポート要因となりました。一方で、イエレンFRB議長は資産価格について、「一部の伝統的尺度を使えば幾分高い」との見解を示し、米国株は下落。IFM(国際通貨基金)は米経済成長率を引き下げるなど、米ドルにとってマイナス要因とみられる材料も散見されました。

また、マコンネル院内総務(共和党)は、オバマケア代替法案の採決を延期することを決定しました。オバマケア代替法案の採決が長引けば、税制改革などの議論が後ずれする可能性がありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

---------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.03.22 08:40 更新市場の関心は英議会の対応へ!? 英ポンドは乱高下に注意【ポイント】・EUは英国のEU離脱日の延期について合意・英議会が離脱協定案を可決しなければ、4月12日に離脱・英議会が離脱協定案を可決すれば、5月22日に離脱・…
  • 2019.03.21 08:31 更新【特別版】米FOMCはやっぱり「ハト派」!?【相場材料】米金融政策【評価】年内の利上げなし!? 次は20年の利上げ?【ポイント1】2021年まで据え置き予想が増加【ポイント2】利下げ観測が高まれば、さらな…
  • 2019.03.20 08:02 更新市場の関心は米FOMCへ!?【ポイント】・FOMCメンバーによる政策金利見通しや米経済見通しは変化するか・2019年の利上げ回数(見通しの中央値)は減少し、GDP見通しも下方修正される可能…
  • 2019.03.19 08:16 更新英ポンドはブレグジット関連の報道に左右される状況【ポイント】・英下院議長が離脱協定案の3回目の採決はできないとの見解を示す・離脱協定案の採決は事実上不可能に!?・ブレグジットをめぐる不透明感が高まり、英ポンド…
  • 2019.03.18 08:27 更新ブレグジット関連の報道、米長期金利の動向に注目【ポイント】・英議会は早ければ19日にも離脱協定案を採決・離脱協定案が可決されるかは不透明な情勢・英ポンド/円は、議会採決に関する報道や観測に左右される展開にな…

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ