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2017/06/27 09:14メイ首相は政権維持にメドも難しいカジ取りを迫られそう

(欧米市場レビュー)

26日の外国為替市場では、米ドル/円が一時111.91円まで上昇。クロス円も堅調に推移し、豪ドル/円、NZドル/円、トルコリラ/円はそれぞれ84.85円、81.52円、31.95円まで上昇しました。

5月の米耐久財受注は前月比-1.1%と市場予想の同-0.6%から悪化。6月のダラス連銀製造業活動指数も市場予想を下回り、米金利が低下したことで米ドル/円は弱含む場面が見られました。

(本日の相場見通し)

本日はイエレンFRB議長の発言機会(日本時間28日午前2時)を控えていることもあり、米ドル/円は引き続き方向感の出にくい展開となりそうです。

米最高裁判所は、執行が差し止められていた入国禁止令の大部分の執行を認める意向を示しました。これを受けて、NY市場では高度人材の確保が難しくなるとの観測からハイテク関連株などが下落。今後、入国審査などをめぐって混乱が起こる可能性もありそうです。

米上院では、オバマケア代替法案の採決が近く行われる可能性があります。同法案のゆくえは税制改革などへ影響する可能性があります。同法案のとん挫は米ドルにとってマイナス材料となりそうです。

(※)米予算に関しては、本日の「スポットコメント」をご参照ください

英国では、メイ首相率いる保守党と北アイルランドの民主統一党(DUP)が閣外協力で合意しました。当面の政権維持にメドが立ちましたが、英ポンドへの影響は限定的でした。

DUPはアイルランドとの国境の自由な行き来やEUとのなるべく自由な貿易の維持を主張しており、メイ首相が示すハードブレグジット(厳格な国境管理やEU単一市場からの離脱)とは温度差があります。

また、閣外協力の合意に絡み、英政府は北アイルランドへ10億ポンドを支出する見込みです。他に、北アイルランドの法人税率を引き下げる権限の移譲も検討事項となるようです。他の地域政党からは公平でないとの不満が出ており、メイ首相はDUPと野党勢力との間で難しい政権運営を迫られそうです。

当面の政権維持にメドは立ちましたが、英政治やEUとの離脱交渉の不透明感は引き続き英ポンドの重石となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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