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2017/06/21 09:10カーニー総裁の利上げ慎重姿勢で英ポンド下落

20日、シナリオレポート「主要国の金融政策の行方は?」を配信しました。是非ご覧ください。

(欧米市場レビュー)

20日の外国為替市場では、英ポンドが下落。英ポンド/円は一時140.57円まで下落しました。カーニーBOE(英中銀)総裁が利上げを急がないとの考えを示したことや、格付け会社S&PがEU離脱交渉の終了前に英国の格付けを変更する可能性を示唆したことが嫌気されました。

WTI原油先物は一時約9か月ぶりとなる42.75ドルまで下落しました。これを受けて、BOC(カナダ中銀)の利上げ観測を背景に上昇していた加ドルは反落。加ドル/円は83.83円まで下落しました。

(本日の相場見通し)

カーニー総裁は、「弱くなった消費が他の分野の需要によってどの程度穴埋めされるか、賃金上昇が確固たるものになるのか、またEU離脱交渉に対する経済の反応を見極めたい」とし、金融政策に関して「今は調整を開始すべきではない」との見解を示しました。

15日に開催されたBOE(英中銀)のMPC(金融政策委員会)では、5対3で政策金利の据え置きが決定されましたが、3人が利上げを主張したこともあり、BOEの利上げ観測が高まっていました。

英ポンドのサポート要因になり得るとみられていたBOEの利上げ観測が後退したことは、英ポンドにとってマイナス材料となります。EU離脱交渉に関して、英政権の方針が明確になっていないこともあり、英ポンドは上値の重い展開が続くかもしれません。

WTI原油先物はOPEC(石油輸出国機構)の協調減産もあり堅調に推移していました。しかし、米原油在庫が減少しないことや政情不安が後退したリビアなどの増産の影響で、WTI原油先物は足元で再び弱含む展開となっています。原油価格の動向は加ドルなどの資源国通貨に影響するため、今後の動向を注視する必要がありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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