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2017/06/15 09:08BOEやユーログループの結果がマーケットの動意に!?

(欧米市場レビュー)

14日の外国為替市場では、米ドル/円が一時108.67円まで下落。5月の米CPI(消費者物価指数)や同小売売上高が市場予想を下回る弱い結果となり、米10年債利回りが2.101%まで低下。米ドルの下落材料となりました。

CPIは市場予想(前年比+2.0%)を下回り前年比+1.9%と鈍化。食品とエネルギーを除くコア指数は同+1.7%(市場予想:同+1.9%)となりました。また、小売売上高も前月比-0.3%と市場予想(同0.0%)を下回りました。

注目された米FOMCでは、市場予想通り0.25%の利上げが行われました。参加者の年内の利上げ見通しはあと1回、来年は3回と前回から変わりませんでした。さらに、声明では「経済がおおむね予想通りに進展するとの想定で、バランスシート縮小の年内開始を見込んでいる」としました。

経済指標に弱さが見える中で、利上げペースの見通しに変更がなかったことやバランスシート縮小の年内開始に言及したことを市場はややタカ派的と受け止め、FOMC後に米ドル/円は109円台へと反発しました。

(※)米FOMCに関して、詳しくは本日の「スポットコメント」をご参照ください

(本日の相場見通し)

本日はBOE(英中銀)のMPC(金融政策委員会)が開催されます。欧州ではユーログループ(ユーロ圏財務相会合)で、ギリシャへの融資をめぐって話し合いが行われます。また、NY連銀製造業景気指数やフィラ連銀景気指数など、米経済指標にも引き続き注目です。

MPCでは金融政策の現状維持が決定されそうです。前回のMPCも現状維持となりましたが、1人の委員が利上げを主張して反対票を投じました。13日に発表された英CPIは前年比+2.9%とインフレ圧力は強まっており、利上げを主張する根拠となりそうです。

一方で、昨日発表された英雇用統計では賃金鈍化が示されました。賃金鈍化を背景に英景気には停滞感が出てきています。また、8日の総選挙では与党・保守党が過半数割れとなり、政権運営にも不透明感が出てきました。景気停滞の中でのインフレ率上昇や政治の不透明感を背景にBOEは難しいかじ取りを迫られそうです。

ユーログループでは、IMF(国際通貨基金)を含めた債権団がギリシャへの追加融資で合意できるかが焦点です。ギリシャは7月に73億ユーロ相当の債務の返済期限を迎えるため資金確保が必要となっています。仮に合意できなければギリシャの債務問題が再燃する可能性もありそうです。

NY連銀製造業景気指数やフィラ連銀景気指数など米経済指標にも引き続き目を向ける必要があります。特にNY連銀製造業景気指数は前回値が-1.0と弱い結果だったこともあり、反発が見られるか注目です。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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