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2017/06/14 09:04本日は米FOMCに注目。BOCは年内に利上げを行う可能性も

(欧米市場レビュー)

13日の外国為替市場では、加ドルが堅調に推移し、加ドル/円は一時83.26円まで上昇しました。BOC(カナダ中銀)のポロズ総裁は、足元の経済は幅広い分野で勢いを強めていると述べ、昨日のウィルキンス上級副総裁に続きタカ派的な見解を示しました。

英ポンドは反発し、140円台へ上昇しました。5月のCPI(消費者物価指数)が前年比+2.9%と市場予想(同+2.7%)を上回り、2013年6月以来の高水準となったことが材料視されました。

(本日の相場見通し)

本日は米FOMC(日本時間15日午前3:00)に注目です。今年2回目の利上げはほぼ確実とみられます。そのため、FOMCの声明や、参加者の政策金利見通しや経済見通しに市場の関心が向きそうです。FOMC後にはイエレン議長の記者会見(同3:30)もあります。

市場では一時、「今年の6月と9月に利上げを行い、12月にバランスシート縮小開始」との見方が有力でした。ただ、最近は弱い経済指標が散見され、トランプ大統領の経済政策への期待が後退していることから、利上げ観測が後ずれする可能性はありそうです。FOMCの声明やイエレン議長の記者会見でどのような見解が示されるのか注目です。

経済指標では5月の米小売売上高や同CPI(消費者物価指数)に注目です(両者とも日本時間14日21:30発表)。ともに前回値からやや軟化が見込まれており、FOMC前に米ドルが反応する可能性があります。

加ドルは足元で堅調に推移していますが、本日のFOMCの結果を受けた米ドルなどの動きに影響を受ける可能性があります。ただ、その後は堅調に推移するかもしれません。

カナダの第1四半期実質GDPは前期比年率+3.7%と力強いものでした。一方で、CPIは2月の前年比+2.0%から4月には同+1.6%まで軟化しています。ただし、CPIの軟化はエネルギー価格の下落の影響が大きいと考えると、経済は堅調といえそうです。

BOC関係者のタカ派寄りの見解を受けて、OIS(翌日物金利スワップ)による今年10月の利上げ確率は先週末9日時点の14.7%から63.1%(13日時点)まで上昇しています。今後、年内の利上げ観測がより確かなものとなれば加ドルの更なるサポート要因となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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