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2017/06/09 08:55コミー氏議会証言を終えて米ドル堅調。本日朝方に英ポンドは急落

(欧米市場レビュー)

8日の外国為替市場では、ECB理事会での内容がハト派寄りと受け止められ、ユーロが軟調。ユーロ/米ドルは一時1.1194ドル、ユーロ/円は一時123.16円へと下落しました。

米ドルは堅調に推移。米ドル/円は110.34円まで上昇しました。コミー前FBI(米連邦捜査局)長官の議会証言では、事前に報道されていた内容以外の新たな材料は見られず、トランプ大統領が弾劾されるとの見方が後退しました。

(本日の相場見通し)

ECBは政策金利の先行きに関する文言を「当面の間、現状水準にとどまる」とし、「現状かそれ以下の水準」から変更しました。ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、「成長リスクは概ね均衡している」とし、2017-19年の経済予想では事前の市場予想通り、成長率予想を引き上げました。

一方で、ドラギ総裁は「基調的インフレの指標は引き続き弱い」とし、「金融緩和がなお必要だ」との見解を示しました。2017-19年のインフレ率予想は下方修正されました。また、QE(量的緩和)縮小は議論されなかったとしました。

ユーロ圏の堅調な景気を背景に成長が加速するとの見方が示されましたが、インフレ圧力依然弱く、テーパリング(金融緩和の段階的縮小)の開始はまだ先になりそうです。

本日朝方、英ポンドは急落しました。英ポンド/円は142円台から一時139.79円まで急落しました。英総選挙の投票締め切り後(日本時間9日午前6時)、メディアの出口調査でメイ首相率いる与党・保守党の議席が過半数割れする可能性が示されたためです。

BBC、スカイニュース、ITVニュースによる出口調査の結果は、保守党の獲得議席数が現有の330議席から314議席へ減少する見込み。最大野党・労働党は229議席から266議席へ増加する見通しです。

英議会(下院)で過半数に必要な議席数は326議席で、保守党が過半数割れするかもしれません。今から徐々に判明する選挙結果によっては、英ポンドが一段と弱含む可能性もあります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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