市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/06/08 09:11注目イベントに対する市場の反応に要注意

(欧米市場レビュー)

7日の外国為替市場では、米ドル/円が一時109.84円まで上昇しました。本日、米上院情報特別委員会で証言する予定となっているコミー前FBI(米連邦捜査局)長官の冒頭陳述の原稿を同委員会が公表したことで、コミー氏の議会証言に対する不透明感がやや後退したことが背景です。

本日のECB理事会後に公表される経済予想でECBがインフレ見通しを下方修正するとの報道を受けて、ユーロは軟調に推移しました。

WTI原油先物は一時約1か月ぶりとなる45.65ドルまで下落。米エネルギー情報局が発表した統計で、原油やガソリン在庫の増加が示されたことが重石となりました。

(本日の相場見通し)

本日はECB理事会、英総選挙、コミー氏の議会証言など為替市場に大きな影響を与える可能性のあるイベントが予定されています。

ECB理事会(日本時間20:45)では、金融政策の現状維持が決定されそうです。ECB内には金融緩和縮小、またはその準備を開始すべきとの声もあり、一部では金融政策の先行きを示唆するフォワードガイダンスの修正があるのではとの見方もあります。

他方、ドラギ総裁は「異例の金融緩和がなお必要だ」との見解を示しています。また、昨日はECBがインフレ見通しを下方修正するとの報道もありました。直近のユーロは堅調なユーロ圏の景気やフォワードガイダンス変更の観測を背景に大きく上昇しており、今回の理事会でフォワードガイダンスの変更がなかった場合など、ユーロが弱含む可能性はありそうです。

昨日、コミー氏の議会証言の原稿が公表されました。市場では、不透明感の後退から米金利や米ドルが上昇しましたが、公開証言の後には非公開証言も行われる予定となっています。そのため、新たな材料が出てくる可能性もあり引き続き注意は必要でしょう。

英総選挙に関する最新の世論調査では与党・保守党が最大野党・労働党に対してリードを保っています。ただ、調査機関によりバラツキはあるものの、その差は縮まっています。Brexitが決定した昨年の国民投票では、世論調査と異なる結果となりました。そのため、今回の英総選挙も結果判明まで注意する必要はありそうです。大勢が判明するのは日本時間9日正午ごろとみられます。

(※)イベントのタイムラインは本日の「スポットコメント」をご参照ください

(アナリスト 根岸慎太郎)

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