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2017/05/31 08:58ユーロ圏CPIや米ベージュブックがユーロや米ドルの動意に

(欧米市場レビュー)

30日の外国為替市場では、米ドルが軟調。米4月のPCE(個人消費支出)デフレーターは前年比+1.7%、食品とエネルギーを除くPCEコアは同+1.5%と前回値から軟化しましたが、市場の反応は限定的でした。

一方で、米10年債利回りはジリジリと低下。一時2.2063%まで低下し、米ドルの重石となりました。

ユーロ/米ドルは米ドルが弱含む中で、1.12ドル台まで上昇しました。その前の欧州時間には一時1.1109ドルまで下落する場面がありました。独CPIが前年比+1.5%と前回の同+2.0%から大幅に鈍化。独10年債利回りが低下したことが材料視されました。

(本日の相場見通し)

本日は、ユーロ圏の5月CPI(消費者物価指数)や米ベージュブックに注目です。

独CPIは大幅に鈍化しました。ユーロ圏のCPIも前年比+1.5%へ鈍化すると予想されています(前回値:同+1.9%)。CPIの鈍化は、ドラギ総裁の「依然として異例の規模の金融緩和が必要」とのハト派的な発言を裏付けることになりそうです。

6/8(木)のECB理事会でテーパリング(金融緩和の縮小)に関して何らかの示唆がなされるとの観測もありますが、CPIの鈍化はその観測を後退させそうです。その場合、ユーロは弱含む可能性があります。

米ベージュブックでは、労働市場のひっ迫や賃上げの状況、景気判断などについての見解が注目されます。

賃金上昇はインフレ圧力を強める要因となります。そのため、賃上げの状況は特に重要になるかもしれません。ブレイナ―ドFRB理事は昨日NYで講演し、早期の利上げが適切との見解を示しました。一方で、軟調なインフレデータが続いた場合、今後の金融政策見通しを見直す可能性があると述べました。

昨日の米PCEデフレーターでは一段のインフレの軟化が示されました。米ベージュブックで賃上げの状況についてどのような見解が示されるのか、インフレの先行きを見る上でも注目です。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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