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2017/05/23 09:06ユーロが堅調。本日は米2018年度予算案の詳細に注目

(欧米市場レビュー)

22日の欧米の為替市場では、トランプ大統領が外遊中であることや重要な経済指標がなかったことで方向感に乏しい展開となりました。ダラス連銀のカプラン総裁は年内あと2回の利上げが適切との見方をあらためて示しました。バランスシート縮小については、年内の開始が適切と指摘しましたが、米ドルへの影響は限定的でした。

ユーロは上昇。ユーロ/米ドルは一時1.1259ドル、ユーロ/円は125.26円まで上昇しました。メルケル独首相の「ユーロは弱すぎる」との発言が材料視されました。ただ、メルケル首相は「ユーロ安により、独製品は相対的に割安となり、よく売れている」と述べるなど、ユーロ安の是正が目的というより、独貿易黒字を正当化することが狙いだったようです。

サウジアラビアは原油減産に参加している全産油国が2018年3月末までの減産延長で合意したと明らかにしました。これを受けて、WTI原油先物は一時、4月18日以来となる51ドル台まで上昇しましたが、加ドルなどへの影響は限定的でした。

(本日の相場見通し)

本日は米2018年度予算案の詳細が発表される予定です。「財政収支の見通し」や「税制改革の詳細と財源」、「歳出削減をどうするか」といった点が注目されそうです。

財政収支の悪化が懸念された場合、米金利の上昇要因となりそうです。中長期的に財政悪化は米ドルにとってマイナス材料となりますが、短期的には米金利上昇が米ドルの支援材料となる可能性があります。

税制改革や歳出削減に関しても、その実現性をめぐってマーケットが反応する可能性があり、注目です。

ユーロは仏大統領選挙後、堅調に推移しています。昨日はメルケル独首相の発言がユーロの買い材料となりましたが、その持続性は限定的となりそうです。

ドイツのバイトマン総裁は最近のインフレ率の上昇はエネルギー価格が主因であり、国内のインフレ圧力は抑制されていると発言しました。一方で、中期的にはインフレ率はECBの目標水準に戻るとの見解を示しました。

ユーロが底堅く推移する展開は続きそうです。ただし、ユーロが力強く上昇するには、金融政策の変更(量的緩和縮小)などが必要かもしれません。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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