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2017/05/17 09:09ユーロ/米ドルは昨年11月9日以来の1.1ドル台へ上昇!

(欧米市場レビュー)

16日の欧米の為替市場では、米ドルが軟調。米ドル/円は一時112.90円まで下落しました。ユーロは続伸。ユーロ/米ドルは1.1095ドル台まで上昇、ユーロ/円も一時125.76円まで上昇しました。英ポンドは軟調。英ポンド/円は一時145.80円まで下落しました。

4月の米住宅着工件数と同建設許可件数がいずれも市場予想を下回るなど、弱い米経済指標が材料視されました。また、5月10日のトランプ米大統領とロシアのラブロフ外相との会談時に、トランプ大統領が機密情報をロシア側へ漏洩したとの報道を受けて、米ドルは下げ幅を拡大しました。

ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州で実施された州議会選で、メルケル独首相率いるCDU(キリスト教民主同盟)が大差で勝利しました。仏大統領選に続き反EUへの懸念が後退し、ユーロのサポート材料となりました。

昨日発表された英4月CPIは前年比+2.7%と市場予想(同+2.6%)を上回り、2013年9月以来の大幅な伸びを記録しました。CPIコア指数も前年比+2.4%と2013年3月以来の伸びとなりました。

(本日の相場見通し)

ユーロ/米ドルは昨年11月9日以来となる1.1ドル台まで上昇しました。仏大統領選に続き、反EUへの懸念が一段と後退したことが材料視されました。

EU圏の経済指標では改善がみられます。ECBが6月の金融策決定会合でテーパリングに向けて金融政策の文言を変更するのではとの観測が高まっています。政治リスクの後退とEU圏の堅調な経済を背景に、ユーロは底堅く推移しそうです。

BOE(英中銀)は11日のMPC(金融政策委員会)で「物価上昇が実質所得を圧迫し、家計にとって厳しさを増すだろう」との見解を示しました。4月の英CPIではインフレ圧力の高まりが確認されましたが、家計の消費への影響が懸念されたことが英ポンドの重石になったようです。

インフレ圧力による消費への影響に加え、6月8日の英議会選挙やその後のEU離脱交渉への不透明感など、英ポンドの下押しリスクには注意が必要でしょう。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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