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2017/05/16 09:08本日は英CPIに注目。英利上げ観測が高まる可能性も

(欧米市場レビュー)

15日の欧米の為替市場では、米ドルはほぼ横ばい。5月のNY連銀製造業景気指数が-1.0と前回の5.2から低下。市場予想の7.3を大きく下回ったことが重石となりました。

一方で、住宅関連指標は堅調。また、原油高を背景に米株が上昇(S&P500とナズダックは最高値を更新)したことで、下げは限定的となりました。

加ドル/円は一時83.41円まで上昇。サウジアラビアとロシアは2018年3月末まで(現在の協調減産と同水準での)減産の継続が必要との見方を示しました。これを受けてWTI原油先物(6月限)は約2週間ぶりの高値となる49.66ドルまで上昇し、加ドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

本日は英4月のCPI(消費者物価指数)に注目です。市場予想は前年比+2.6%、CPIコアは+2.3%となっており、前回の+2.3%と+1.8%からインフレが加速するとみているようです。

11日、BOE(英中銀)はMPC(金融政策委員会)で政策金利を現行の0.25%に据え置きました。一方で、MPCは、英国のスムーズなEU離脱を前提とした経済予想通りに景気が拡大すれば、市場の予想よりも速いペースでの利上げが必要になる可能性があるとの認識を示しています。

本日発表されるCPIでインフレの加速が確認された場合、英利上げ観測が高まり、英ポンドの支援材料となるかもしれません。

 

一方で、英ポンドが上昇したとしても、その持続性には疑念が残ります。カーニー総裁はBOE会合後の会見で、英国のEU離脱過程(ブレグジット)における不透明感を指摘し、「当面の間、賃金の伸びは、モノやサービスの価格上昇に追いつかないだろう(実質賃金の伸びが弱くなる)」との見解を示しています。

ブレグジットの不透明感に加えて、インフレの上昇で消費者が圧迫されるとの見方が出てくるようなら、英ポンドの上昇が一時的なものになりそうです。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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